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第46話 ページ47

左「…つーかお前、そもそも飯ちゃんと食ってんのか?」


碧棺左馬刻はその答えを聞き、機嫌の悪そうな表情を浮かべて問うてきた


『…』


俺は確かに朝飯だけでなく、そもそも飯をそんなに食ってない


persosが通しの日は昼の休憩時間にコナーさんから出される賄いのサンドイッチ以外食べないし、店が休みの日も1人で過ごす時は昼以外食べない事が多い


1年前はそれでも何も問題はなく、どころか食べなくても生きていけた


けどそれは俺が人造人間だからであり、普通の人間と違いそれでも生きられるように設計されていたためであった


…だが


俺は約半年前、普通の人間と同じ機能を果たすよう、勘解由小路無花果に手を加えられたはずだった


にもかかわらずそれ以前と生活習慣を変えずとも特に問題なく過ごせてしまってはいるのだ


まぁそれ以降多少は空腹感や眠気、また喫煙欲を感じるようにはなったため、普通の人間になったうえで少ない食事で生きていける体質なのだろうと思い、あまり気にしてないようにしていた


そのため今も碧棺左馬刻の問いに対し特に答えず黙っていた


左「…答えねぇって事は食ってねぇんだな」


『…良いだろ、別に…』


碧棺左馬刻は俺が黙っているのを見てそう言ってきたが、俺は俺でそんな事は碧棺左馬刻に関係ないだろうと思い、そう答えた


左「良かねぇよ

そんな貧相な身体しやがって…

お前がそれで倒れたりしたら笑えねぇだろ」


『倒れねぇよ…』


左「行きにコンビニ寄ってやるから朝飯買って食え」


『いらねぇってば…』


左「食えっつってんだろ」


『だからいらねぇって−−−−』


左「うるせぇ、黙っていう事聞けや」


そう言って碧棺左馬刻は俺の胸倉を掴み、座っているソファに俺の体を押し付けてきた


『…っぐ…何すんだよ…』


突然の事にそう愚痴るが、碧棺左馬刻の表情は怒っているようであり、俺はそれを見て何か碧棺左馬刻を不機嫌にしたのだろうと察した


『…分かったよ…食えば良いんだろ、食えば』


俺がそう言うと「分かったなら良い」と言って碧棺左馬刻は俺から手を離し、タバコを取り出すとそれを吸い始めた


その一連の態度を見て、やはりこいつが何考えてるのかよく分からないなと思いつつ俺もタバコを取り出し、吸う事にした

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作者名:ユウ | 作成日時:2020年3月17日 21時

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