第44話 ページ45
翌朝
pppp…
『…ん…』
スマートフォンのアラームの音が遠くから聞こえ、俺は意識を覚醒させた
『…隣の部屋か…』
アラームの音は鳴り止まず、また遠くから聞こえるものの次第に大きくなっていくため俺はそれを止めに行こうと音の先であろう隣の部屋へ向かおうと思い立った
が、ふと身動きが取れない事に気付く
『…まだ寝てんのかよ…』
そこで俺は昨晩寝る時に碧棺左馬刻に抱きしめられたまま寝た事を思い出し、そう1人ぼやいた
『…このうるさいのによく寝てられるな…
…つーか…離れろよ…っくそ…』
ベッドの中で碧棺左馬刻から離れようと足掻くものの、やはり碧棺左馬刻は俺をしっかりと抱き抱えており、離そうとしない
寝てるはずなのに何でこんなに力が強いんだ?こいつ
それとも俺に力がなさすぎるのか?
そんな事を思うがアラームの音はますます大きくなっていくため、俺は碧棺左馬刻に声をかける事にした
『…っおい、起きろ、碧棺左馬刻…』
大きめの声で言ったためか、アラームの音に気付き始めたのか、碧棺左馬刻はやがて唸りながら閉じた目を動かし始めた
左「んだようっせぇな…」
そう言うと碧棺左馬刻は目を開いたらしく、またアラームの音の先が隣の部屋からだと察したのか、ようやく俺に回す腕の力を緩めた
俺はそれを確認し起き上がってアラームを止めに行こうとした
が
『…な…!?』
碧棺左馬刻はそれを腕で制し、俺をベッドに叩きつけるように押し倒して自分だけがベッドから起き上がり始めた
『…ってぇ…何すんだよ…』
左「止めてきてやるよ」
そう言うと碧棺左馬刻は寝室を後にし、隣のリビングへ向かって去っていった
しばらくすると碧棺左馬刻がアラームを止めたのか、部屋は静寂に包まれた
俺はそれを聞きながら自分もベッドから起き上がり、碧棺左馬刻のいるリビングへ向かう事にした
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作者名:ユウ | 作成日時:2020年3月17日 21時