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第43話 ページ44

コナーside


私は零さんからもらった情報、そして左馬刻君からもらった情報を整理していた


それは、衣緒ちゃんを殺したある組織に関する情報


左馬刻君は約半年前、彼らがルーク君を誘拐した時にその組織のトップに当たる人物を手にかけた


が、残党はまだ全国に息を潜めているらしく、左馬刻君からは彼が手にかけた残党に関する情報を、零さんからは残党の一部がオオサカで動きを見せたという情報をもらったのだ


コ「…あの方に連絡しておこうかね」


そう独り言ち私はあの方−−中王区のNo.2にあたる女性−−勘解由小路無花果に電話をかける事にした


電話の目的としては受け取った情報を伝えるため


それと、彼女に聞きたい事があったためだ


数コール聞こえた後、電話に出る音が聞こえてきた


コ「…こちらコナーです」


無「久しいな、コナー

何の用だ」


私はそう言われ、組織の情報をあの方に報告した


あの方はあの組織−−衣緒ちゃんを殺したその組織の殲滅を図っているため、何か情報が届いたらそれを共有するようにと常々言われているのだ


無「ご苦労だったな、コナー

…早く奴らを皆殺しにしてやりたいのだが…

その様子だとなかなか難しいみたいだな」


コ「…ところで一つ良いですか」


私はそう言って話題を変えた


無「…何だ?」


コ「あなたに聞きたい事がありましてね

…ルーク君のことですが」


私はそう言ってあの方にこう問うた


コ「…

彼…短命の問題以外解決されていませんよね?」


私がそう問うと、しばらく沈黙があった後にこう答えが返ってきた


無「…よく気付いたな」


…ああ、やはりそうなのか


…この方は、わざと−−−−


コ「…なぜそんな真似を?」


無「…お前なら私が何を考えているかくらい分かるだろう?」


それを聞き私はあの方の考えを察し、何も言わない事にした


無「…あれは気付いているのか?」


コ「いえ…気付いていないみたいですし私からも伝える気はありませんよ」


無「…それで良いだろう

そのうち気付く日が訪れる…それに今知ったところであれにはその意味が分からないだろうからな」


コ「…そうですね」


私がそう言うと「ではな」と言いあの方は電話を切った


コ「…まぁ、貴方の仰る通り、彼は彼ですからね

…今後何もないと良いけど」


そう独り言ち、私は店を片付け始める事にした

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作者名:ユウ | 作成日時:2020年3月17日 21時

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