第41話 ページ42
風呂から上がると脱衣所に畳まれた服が置いてあった
碧棺左馬刻が着替えを用意してくれたのだろうと思い、俺は体の水滴をタオルで拭った後それに袖を通す事にした
袖を通すとかなり大きく、何しろ身長が158cmしかない俺が着ると上は袖が余るうえズボンの裾も引きずってしまい、かなり不恰好であるように見えた
『…でけぇんだよ、お前…』
そうぼやきつつ俺は風呂場から出て碧棺左馬刻の待っているリビングへ戻った
左「上がったか…って…
…ッハハッ!お前本当ちっせぇな
俺の服ぶかぶかじゃねぇか」
碧棺左馬刻はそう言いつつ面白そうに笑っていた
『…悪かったな』
左「別に悪くはねぇよ
けどそうだな…お前がいつでも泊まりに来れるように今度お前用の着替えでも買いに行くか」
『何で俺がまた泊まりに来る前提なんだよ…』
そうぼやくが碧棺左馬刻は「俺も風呂入ってくるわ」と言い、リビングを去っていった
俺は碧棺左馬刻が去っていったリビングのソファに腰掛け、タバコを取り出し、吸いながら碧棺左馬刻が戻って来るのを待っている事にした
『…ふぅ…』
タバコを吸いながら1人物思いに耽る
何故碧棺左馬刻は俺にそこまで構うのか
碧棺衣緒の事があるせいかもしれないが、それにしても俺を異常なまでに気にかけているように思う
そんなに碧棺衣緒の死があいつの心を抉っているのか
それとも何か別の理由があるのだろうか
『…わっかんねぇ』
考えてもよく分からず、俺は吸っていたタバコを揉み消し、新しいタバコを咥えるとそれに火を点け吸い始めた
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作者名:ユウ | 作成日時:2020年3月17日 21時