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第34話 ページ35

左馬刻side


左「お前が今日夜は店にいねぇってさっきコナーさんから聞いてよぉ

だからお前ん家まで行ってみたら家にもいやがらねぇし何処ほっつき歩いてんだって思って探してたんだぜ?

…で、お前今何処いやがるんだよ?」


探してた、というのは半分嘘で半分本当の事だが気にせずそう伝えると、ルークは「何でそんな俺の事探してんだよ…」と半ば呆れたように言ってきた


そりゃ探すだろ


何しろ、ルークは俺にとって大切な奴


…何があっても失う訳にはいかない、大切な奴だから


左「お前の顔見たくなったから店行ってやろうと思ったんだわ

けど店にも家にもいやがらねぇし、そもそもお前今日早上がりって言ってなかったじゃねぇか」


そう思いつつそう伝えると、「そういやそうだったな」と早上がりの件について答える声が聞こえてきた


左「…良いからさっさと今いる場所教えろ」


とにかくルークが今何処にいるのか気になっていた俺はそうルークに伝えると−−−−


『…あれ?

…俺今何処にいるんだ?』


ルークが困惑したようにそう答える声が聞こえてきた


…何を言っているんだ?こいつは


まさか、簓に無理やり知らない場所に連れてでもいかれたのか?


そういう不安がやがて生まれてきたため「簓に誘拐でもされたのか」と聞くと、「誘拐じゃねぇよ、ちょっと待ってろ」と言い、少しすると返事をよこしてきた


『…港区の汐留ってところらしいぞ』


左「らしいって何だ、らしいって」


『…俺もよく分かってないで来たからな』


左「誘拐じゃねぇだろうな」


『違うってば』


左「後で住所送れ、迎えに行くからそこから離れるな

…それと、簓居るなら待ってろって言っとけ」


ルークに何があったのか疑問を抱きつつ、簓の件については簓に直接聞こうと思ったためルークにそう伝え、一度電話を切るとルークからあいつが今いる場所に関する情報が届くのを待った


そして少しするとルークから位置情報が送られてきたため、それを確認するとその場所へ向けて車を走らせ始めた

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作者名:ユウ | 作成日時:2020年3月17日 21時

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