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第33話 ページ34

左馬刻side


左「…あ?」


俺はそれを聞いて疑問とともに別の不安を抱いた


何故ルークの携帯に簓が出やがる?


まさかあいつ−−−−


俺はつい数日前、ルークに告白をしたつもりだった


ルークの事を抱きしめながら「愛してる」「何処にも行くな」と伝え、ルークもまたそれに答えるように「何処にも行かない」「安心しろ」と言ってきたため、俺はルークに自分の気持ちが伝わっているものと思っており、その日を境にあいつと付き合っている−−すなわちあいつと恋人になっているものと思っていた


まさか、伝わっていなかったのか?


それとも伝わっていたにもかかわらず、簓に浮気でもするつもりなのか?


また、あいつは何処か俺に手の届かないような遠い場所へ行ってしまうつもりなのか?


そういう不安が綯い交ぜになりつつ、俺は電話に答えた簓に問い正すようにこう言った


左「…その声、簓か…?

…てめぇ、何でルークの携帯に出てやがる?」


そう問うと電話口の遠くから簓が焦ってルークに携帯を渡すような会話が聞こえてきて、やがてルークが電話に応じる声が聞こえてきた


『…碧棺左馬刻か?…何の用だ』


左「ルーク…お前、今何処にいやがる?

何で簓の声が聞こえるんだ?答えろや」


電話に応じたルークにそう問い正すが、ルークもルークで困惑しているらしく、俺と簓が知り合いなのかを問うてきた


ルークの交友関係は分からないが、その様子だと簓と出会ったのはつい最近の事だろうか


そう思い、俺は簓の件は後回しにし、まずはルークが何処にいるのかを問い正すことにした

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作者名:ユウ | 作成日時:2020年3月17日 21時

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