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第29話 ページ30

『…?』


問いに対する答えを聞いても尚、俺はその言葉の意味がよく分からなかった


面倒臭い奴?


どういう事だ?


そう思ったが、白膠木簓は「ああルーク、せや」と言い、話題を変えてきた


簓「な、連絡先交換しよや?

何かあったらいつでも連絡しい?

ほんで、もしこっち遊びに来る事があったらオオサカ案内するさかい、連絡しいや、な?

あ、それと俺が今日収録した番組やねんけど、年初めの特番で放送するから是非見てぇな!」


そう言いながら白膠木簓は自分のスマートフォンを取り出し、俺に差し出してきた


俺はそれを受け取り、自分のスマートフォンに白膠木簓の連絡先を登録した


それを見た躑躅森盧生と天谷奴零も同様に俺にスマートフォンを渡してきて、俺は3人全員と連絡先を交換したのであった


簓「ほな、そろそろ会計済ませて帰ろか」


『…待て、白膠木簓…

お前、碧棺左馬刻に待ってろって言われてたぞ?』


そう言うと白膠木簓は焦ったような顔をし、「え、嘘やん、何でや」と言い始めた


またそれを聞いた天谷奴零は「俺が払う」と言い伝票を持って席を立ち、何処かへと向かって行ってしまった


簓「俺、左馬刻の事怒らせてもうたかな…?

えらいこっちゃな…」


『…それは分からねぇが…』


そう言い合っていると、やがて天谷奴零が会計を済ませて席に戻ってきたようだった


と、その時−−−−


店の扉が開く音と共に、誰かが歩いてくる足音が聞こえてきた


足音の方に目をやると−−−−


左「…よぉ、ルーク

それに…簓?」


機嫌の悪そうな表情を浮かべた碧棺左馬刻がそこにはいた

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作者名:ユウ | 作成日時:2020年3月17日 21時

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