第27話 ページ28
電話の話し声が大きかった事と白膠木簓の言葉から、着信相手が碧棺左馬刻であると察しがついた
そして白膠木簓の応答を聞いて更に電話の声は続いた
左「…あ?
…その声、簓か…?
…てめぇ、何でルークの携帯に出てやがる?」
スマートフォンから、碧棺左馬刻の機嫌の悪そうな声が聞こえてくる
俺は電話をする2人の声を聞き、その2人の態度が気になった
碧棺左馬刻と白膠木簓は知り合いなのだろうか?
簓「…あ〜…すまんすまん、ルーク、これ返すわ」
そう言い白膠木簓は焦ったように俺にスマートフォンを返してきた
俺は気になりつつもそれを受け取り、碧棺左馬刻からの電話に応じる事にした
『…碧棺左馬刻か?…何の用だ』
左「ルーク…お前、今何処にいやがる?
何で簓の声が聞こえるんだ?答えろや」
『…知り合いなのか?お前ら…』
俺は碧棺左馬刻にそう問うたが、相手はかなり機嫌を損ねているらしく、俺の問いには答えずこう続けた
左「お前が今日夜は店にいねぇってさっきコナーさんから聞いてよぉ
だからお前ん家まで行ってみたら家にもいやがらねぇし何処ほっつき歩いてんだって思って探してたんだぜ?
…で、お前今何処いやがるんだよ?」
『…何でそんな俺の事探してるんだよ…』
なぜ碧棺左馬刻はそこまで俺の事を探しているのか疑問を抱き、そう問うたところ、やがてこう返答があった
左「お前の顔見たくなったから店行ってやろうと思ったんだわ
けど店にも家にもいやがらねぇし、そもそもお前今日早上がりって言ってなかったじゃねぇか」
『…そういやそうだったな』
というか、何でそんな唐突に俺の顔見たくなるんだ?こいつ
そう思いつつも「良いからさっさと今いる場所教えろ」と言われたため、答えようとしたが−−−−
『…あれ?
…俺今何処にいるんだ?』
そもそもここが何処だかよく分からずに連れて来られた俺はそう独り言ちていた
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作者名:ユウ | 作成日時:2020年3月17日 21時