I am－－－－ (ページ23)

今日:29 hit、昨日:3 hit、合計:56,330 hit

第22話ページ23

盧「…まぁ記憶無いんならその悩みは当然やろな…

…その悩みは癒せへんけど他に何か悩みがあるんなら相談乗ったるから連絡先交換せえへん？」

『…え』

零「そうだよルーク君、困った時は誰かに相談、だろ？」

『…今出会ったばかりで俺の事誘拐しようとしたやつに俺の個人情報安心して渡せると思ってるんですか』

零「ごめんってば…

けどまぁそうね…俺らの事何にも話してないからねぇ…

じゃ、ここからは俺らの話をしようかな？」

簓「せやな！

まず俺、さっきも言うたけど白膠木簓や

オオサカでお笑い芸人やっとるんやけど…ルーク記憶無いんやし知らへんかな？」

『オオサカ…？お笑い芸人…？』

聞き覚えのない言葉が出てきて俺は困惑する

話の流れ的にオオサカは場所、お笑い芸人というのは職種かなんかだろうか

盧「知らへん、って顔やなぁ…

…オオサカっちゅうのはここから離れた日本の西側の方の事や

見てみい…東京がここでオオサカはここや」

そう言って躑躅森盧生はスマートフォンに地図を出し、俺に見せてくれた

『え…じゃああんたら何しにここへ…？』

地図で見るとオオサカというのは俺が住む東京都からかなり離れた場所であり、彼らが普段そこに住んでいるのであればここに居るのは何かしら用がなければ違和感がある

簓「俺は東京で番組の収録あったからこっち来たんよ

で、盧生は明日から学校お休みやし零もこっちに何か用があったっちゅーから皆でこっち来て東京観光でもしよう言うてこっち来とるさかい」

『…学校…？』

盧「俺オオサカの学校で教師やっとるんよ

…教師くらいは分かるかいな？」

『それは流石に分かる…なるほどな…』

教師は分かる

何しろ俺には山田一郎の弟や碧棺合歓など学生の知り合いも多いからだ

零「そういうわけで俺らがたまたま東京へ遊びにきている時に偶然こうして君と出会ったってわけ

納得した？」

全く納得はしていないが、何となく話は分かった

要するに普段東京には住んでいないが、仕事や休暇がうまく重なったためにたまたま仲間同士で集まり、その過程でたまたま俺と出会ったという訳か

『…まぁ…何となく…？』

それだけ答えると「なら良かった」と言い、彼らは届いた料理に手をつけながら酒を飲み始めた