I am－－－－ (ページ17)

今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:56,307 hit

第16話ページ17

碧棺合歓は届けられたパスタセットを食べ終えると会計を済ませ、店を出て行った

合「また来ますね、ルークさん」

『…お待ちしております』

そう言って俺は碧棺合歓を見送り、それが終わると碧棺合歓のいた席を片付け始めた

この時期は大学が休みに入り始めるらしく、大学に近いこの店も昼の時間帯は客がそこまで多くは来ないため、店の中は普段より静かであった

『…暇だな…』

席を片付け終え、そんな事を独り言ちながら、時が過ぎるのを待っていた

－－－－

そして店が穏やかなまま時は過ぎ、気付けば17時となっていた

コ「お疲れ様ルーク君、上がっていいよ」

『…お先に失礼します』

コナーさんにそう言われ、俺は帰る準備を整える事にした

そして着替えが終わり、準備が整ったところでもう一度コナーさんに「失礼します」と挨拶し、店を後にする事にした

店の扉を開き、帰路へつくべく文京区の街を歩き始めた－－－－

その時だった

『…！？』

後ろから誰かに肩を掴まれ、またその時同時に後ろからカチャ、という金属音が聞こえ、首筋に何か冷たいものが当たるのを感じた

何が起きたか、と思い後ろを振り返ろうとするが－－－－

？「動くな

ちょっとでも動いたら…

－－－－これ、撃っちゃうぜ？」

後ろからどこか聞き覚えのある声と共に、振り向いたら撃つぞという脅し文句が聞こえてきた

それを聞いて俺は自分が誰かに銃を突きつけられていると察し、少し狼狽しつつも大人しくじっとしている事にした

？「良い子だ…

よし、そのまま大人しく付いて来い」

そう言うと声の主は俺に銃を突きつけたまま俺の肩を引き、何処かへと俺を連れて歩き始めた

大人しく連れられるまま動いていると、一台の車の前で動きが止まり、扉を開けられ「乗れ」と言われた

俺は言われた通りに車に乗り、これから何が起きるのかと思い狼狽していた

そして扉が閉められると今度は運転席が開く音がした

その方向を見ると－－－－

『…天谷奴…零…？』

そこには昨日コナーさんと話していた男性客－－天谷奴零がいた