第12話 ページ13
零「あぁ、さっきコナー君から紹介があったが、俺は天谷奴零だ
齢は46、コナー君よりも11歳は歳上だねぇ…
コナー君とは10年近い付き合いだが…確かに俺はコナー君の客じゃあねぇ
俺が初めてこの店に来たのは先代のニューマンさん…コナー君のお父上にあたる方がまだオーナーをしていた頃だ
ニューマンさんは5年前に他界してねぇ…で、その後コナー君がオーナーに変わって今のpersosになったってわけ
そのタイミングでお店を改装したみたいでお店が綺麗になってるけどねぇ…まぁ大きな造りは変わってないから今でも懐かしいと思うよ」
『え…そうだったんですか…?』
俺がコナーさんにそう問うと、コナーさんは複雑な顔を浮かべ静かに話し始めた
コ「まぁ…ね…
…そもそもこのバーは私の父が情報の売り買いの場として作った場所でね…
父はちょっと危ないお客さんとトラブルがあったせいで亡くなってね…私は初めはオーナーを継ぐ気は無くてお店畳もうと思っていたんだけれどそういう場が必要っていうお客さんの声が多くて継ぐことにしたんだよ
で、父が守った店を改装して今のbar.persosを5年前に作ったのさ」
『…そんな事があったんですね…』
零「ところで彼、正社員?こんな時間まで残ってるって事は…
このバーはニューマンさんの代から情報の売買に関わる正社員は血縁者以外持たない主義だったからねぇ…
でも彼、コナー君と血繋がってなさそうだし…コナー君もそろそろ後継ぎを用意したって感じ?」
コ「そういう訳ではありませんよ
…彼は正社員ですが、彼には色々と事情がありましてね」
零「ふぅん?…君、名前は?」
天谷奴零という客に話しかけられ、俺は自分の名を名乗ることにした
『…ルーク・アニシナ です』
零「へぇ…変わった名前だねぇ…
それに君、なかなか可愛らしい顔してるじゃない?
君に興味を抱いたよ…これからも宜しくね、ルーク君?」
『はぁ…』
その客の波長にどうもついていけなかったが、俺はコナーさんに「着替えて先帰って良いよ」と言われたため、言われた通りに着替え、店を後にする事にした
コ「気をつけて帰ってね、ルーク君」
零「またね、ルーク君?」
『…お先に失礼します』
そう言って2人と別れ、俺は帰路についた
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作者名:ユウ | 作成日時:2020年3月17日 21時