第11話 ページ12
『…いらっしゃい…
…もう店閉める時間ですけど…?』
俺は扉の前にいる男性に話しかけた
すると男性は俺の方に顔を向け、話し始めた
?「知ってるよ、ここの店が2時に閉まるってことはね
もう10年近くの付き合いだからねぇ…
…けどニイチャン、見ない顔だなぁ?最近入った子?」
俺はその客の態度に疑問を抱いていた
俺はよく知らないが、何かpersosの事をよく知っている人間なのだろうか?
『…常連さんか何かですか?』
?「ん〜…そうねぇ…
常連、ではないけど長い付き合いではあるってところかなぁ…
…にしても随分綺麗になったねぇこの店も…まぁ昔と大きくは変わらないけどさ」
『…?』
客の話ぶりについていけず1人困惑していたが、コナーさんが地下から店へ戻ってきたらしく、足音が聞こえてきた
そしてコナーさんは扉の前の人物を見て、少し驚いたような顔をした後、その男性に向けて話し始めた
コ「おや…これまた珍しいお客さんですね
…どういったご用件で?」
?「ハハッ!別に用はねぇよ
ちょっとこっちに用があったからついでに店覗きにきただけさ
ついでだからたまにはお話しようや、コナー君」
『…コナーさん、この人知り合いですか?』
俺がそう問うと、コナーさんは複雑な顔を浮かべ、こう話し始めた
コ「正確に言うと私の直接の知り合いではないけれど…
この方は天谷奴零さん
うちの店の古くからのお客さんだよ」
零「おいおい…そう固くなるなって…
それに言っただろ?俺に敬語使わなくて良いよって」
コ「そうは言っても父の代からの大切なお客さんですからね…
ご厚意には感謝しますが私は貴方よりも歳下ですし無礼を働くわけにはいかないのですよ」
『え…父の代から…?』
零「あぁ、そうだ
−−−−俺はコナー君のお父上、ニューマンさんの代からの客だ」
『…!?』
コナーさんの、父?
この人はその代からの知り合い?
俺はその客の言葉に困惑していたが、客はそれに構うことなく俺に話し続け始めた
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作者名:ユウ | 作成日時:2020年3月17日 21時