第43話 ページ45
研究所併設の工場のラインで火災があったこと、火元を見るとコロッサスという鉄巨人のような姿をした星晶獣がいたこと、襲われかけたところをカリオストロとシャルロッテに助けられたことを俺はなるべく詳しく話した
その話を聞き終わるとノアは目を伏せながら、なるほどね、と呟き、こう続けた
ノア「普段ならルリアの声に星晶獣達は反応するのに、ルリアの声には全く応答しない
なのに君がいる近くで星晶獣の動きが活発になっているみたいだね…
ひょっとすると君もルリアと同じで星晶獣を従えることができる存在で、この世界ではその力がルリアよりも強く出ているせいで君の周りに星晶獣が現れるのかもね…」
『…』
ロゼッタ「…ねぇ輝さん、輝さんがこれまで生きてきた中でそういった経験は他にないのかしら？
例えば星晶獣に会った、とか不思議な力が突然働いた、とか…何でもいいけど心当たりは？」
俺も25年生きているので不思議と思ったことはいくつか経験があるが、最近起こった出来事ほど不思議な出来事はそこまで思い当たらなかった
ただ、心当たりがないかと言われれば無くはない
『不思議な経験、ではないが…
小さい時、両親と一緒にある聖堂へ行ったことがあるんだ
その時は普通に観光のつもりで行ったんだけど、突然神父さんが俺に話しかけてきて…
「君にお祈りをしてあげる」って言われて祈りを捧げられたことならあるな…
それ以来不思議と俺は何かに守られているような、あるいは俺が1人孤立するようになったというか…』
ロゼッタ「孤立？」
『何ていうか、彼女にはフラれるし男友達もできにくいし昔ほどいじめも無くなったし、両親も居なくなって…
1番気分が悪かったのは、俺、昔友達に連れられて山行ったことあるんだけど、山道走ってる途中で車が崖から落ちて俺だけが助かったことがあって…
その時ばかりは素直に喜べなかったなぁ…』
俺がそこまで言うとノアは驚いたような顔をして
ノア「…そうなんだね
…そうだとすると、君は本当に…」
と、何か含みのある言い方をした
『…？』
俺はその態度が気になったが、ノアはすぐに話を変えて
ノア「…ねぇ、その聖堂ってどこにあるの？」
と聞いてきた
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ユウ(プロフ) - セツナさん» 作品に目を通していただき、ありがとうございます！セツナ様のお気に召すような展開に今後なっていくかは分かりませんが…今後とも目を通していただけますと幸いです。完結まで長くなりそうですが今後とも是非宜しくお願いします！ (2020年3月5日 1時) (
レス) id: 9d1d0ddeab (このIDを非表示/違反報告)
セツナ - こういうお話探してました…どストライクです…！読むのがもったいなくてちまちま読んでます(*´∀｀*) (2020年3月4日 1時) (レス) id: bda4b449a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2020年2月22日 20時
