第34話 ページ37
−−翌日−−
フロイド「…あ、いたいた
茎ワカメちゃ〜ん！」
『…おん？』
その翌日は結局ルームメイトの兄ちゃんに力借りて服綺麗にしたってもらって普通に学園へ行った
服汚されてもうたって話したら「汚い」「こんな服に袖を通して歩いているのがオクタヴィネル寮の学生と知られたら恥晒しだ」言われてすんなり服綺麗にしてもらえたんよ
存外この世界は悪くないっちゅーか、何や優しい世界やん思て1人しみじみしとったのは誰にも言わへんけどな
『…誰やっけ？』
フロイド「昨日バスルームで会ったでしょ？
アズールが乱入して俺がアズール連れてってあげたじゃあん」
『…？
…ああ、あの時の兄ちゃんか！』
そしてまた昨日の出来事を思い出して笑って、兄ちゃんにそう言う
昨日のその出来事については何も気にしてへんし、そんなん気にしてもおらんからそーいやそんな事あったなくらいのうっすい笑いで
フロイド「俺名前言ってなかったもんねぇ
俺フロイド、って言うんだぁ、宜しくねぇ」
『よろしゅう！
ウチはAや、茎ワカメちゃうで
髪は緑やけど』
フロイド「でも茎ワカメちゃんは茎ワカメちゃんじゃん
緑で歯応えありそーな髪しててさぁ」
そんなやり取りを互いに笑ってかまして、何や剽軽で人当たりのええ兄ちゃんや思てだんだん楽しくなってくる
フロイド「昨日何であの時間にバスルームにいたの？
メシの前だったじゃん」
『いんや〜、ちぃと掃除の後の水ぶっかけられてもうてな』
フロイド「…うん？」
『雑巾の臭いがする水ぶっかけられてもうて、それで寮のトップの兄ちゃんに風呂入れ言われたから入らせてもろたん
あれはちょっといらんサプライズやったな、どうせかけられるなら生クリームとかの方が後で舐めれば綺麗になるんやから良かったんに
ウチ甘いものこう見えて結構好きやし』
戯けてそう笑って言えば、目の前の兄ちゃん−−フロイドは驚いたような顔を浮かべる
フロイド「…お前、何で笑ってんの？」
『…おん？』
フロイド「俺ならそんな事してきた奴いたら絞めるけど？
なのに笑って、「何でもなかった」って流してそれでおしまい？」
『…？』
何が言いたいんか分からんで、ウチは「何の事やろ？」言う顔で首傾げる
『…別にそない気にしてへんからなぁ
童のちょっとした悪戯やろ？そんなもんで怒るウチとちゃう』
兄ちゃんにそう言ったら、兄ちゃんは何やキョトンとした顔でウチを見はった
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ユウ(プロフ) - どんさん» どん様、コメントありがとうございます。本日イメージイラストをアップロード致しました。概ねこのようなキャラデザインであると思っていただければ幸いです。 (2021年7月26日 21時) (
レス) id: 8279a81388 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年7月26日 7時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2021年7月24日 21時
