死ぬ事さえ許されない…7 ページ8
衝撃を覚悟した____________でも。
「え?」
いつまでたってもこない。
おそるおそる目を開ける。
「どう…言う事?」
私は、浮いていた。
死ななかったんだ。
どうして、神様は私に何も与えてくれないのだろう。
主人公ばっかあたえて、私には全くあたえないのはあまりにも不公平ではないか。
私は死ぬ事さえ、許されなかった。
でも、と、またフェンスの上に立つ。
「まちなさい!」
声の方を向く。
担任の、先生だった。
「なにしようとしているんだ!」
私は、ひとまず諦めた。
+++++++++++++++++++++
「今回は、『生死』についてだ。このことについて述べた文がある。田中、よみなさい。」
「『命は、神様が授けてくれたものです。死にたい人に問います。たしかに、辛いかもしれません。でも、とある少女が生きたいにもかかわらず、死んでしまったニュースを覚えていますか?大体の人は死にたくないと思います。』」
「そこまででいい。次、城山よめ。」
きっと私が飛び降りようとしていたからだろう。
私に断る根性などない。
「はい。『生きたくても死んでしまう人がいるのに、死のうとするのは失礼だと思うし、いけません。希望をもてば、かならず報われます。辛くても、生きましょう。それが1番大事なことです。』」
「…そこまで。次、荒本。」
「はい。私たちはいつでも…」
そんな会話、入ってこなかった。
『生きたくても死んでしまう人がいるのに、死のうとするのは失礼だと思うし、いけません。』
なら…っ
死にたくても、生きちゃう人がいるのに、生きようとしないでよ!
おかしい。
けっして、多数派が正しいわけじゃない。
少数派が間違ってるとは限らない。
ゆるせない。
『希望をもてばかならず報われます』?
こんな状況で、希望なんてもてるわけないでしょ!?
もてないってことは、報いがないんでしょ!?
知ったふりしてんじゃない!
もう、いやだよ、やっぱ。
こんな世界なんて…!
+++++++++++++++++++++
「あんた、本当にゴキブリみたいね。」
「……」
彼女たちを睨む。
「な、なによ!つまんない!みんな、もういこ!」
人が怖がるのが楽しいなんて。
最低だね。
3人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
♪稀小椎♪(mej)(プロフ) - あいの名字、城山です、 (2020年8月31日 11時) (レス) id: 4cf15cbb89 (このIDを非表示/違反報告)
♪稀小椎♪(mej)(プロフ) - 更新できません…。編集しようとしたら制限されました… (2020年8月31日 11時) (レス) id: 4cf15cbb89 (このIDを非表示/違反報告)
♪稀小椎♪(mej)(プロフ) - #よにん。@変人系カップル&シトラ教教組さん» ありがとうございます! (2020年8月6日 15時) (レス) id: 9bc1dae179 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。@変人系カップル&シトラ教教組(プロフ) - 面白い...好きです。応援しています! (2020年8月6日 15時) (レス) id: 0d817a7a19 (このIDを非表示/違反報告)
♪まれっち♪(プロフ) - みどりりみさん» ありがとうございます!ただの思いつきなんですよねぇ。ある動画みてたらいろいろ思いまして (2020年6月15日 14時) (レス) id: 9bc1dae179 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:♪稀小椎♪(mej) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Marettidazezzz/
作成日時:2020年6月14日 21時