音色を信じて (ページ16)

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気分最悪、体調最悪ページ16

琴音side

ふわぁ。

体をおこ…す？

「なんでぇっ？おこせないですけどっ？」

体が熱い。

おでこに手を置く。

「あつっ。えっ？こんな体調悪いのなんで？え？」

まさかまさかまさか。

昨日のやつで熱でたのっ？

おかしい。

服はちゃんとあつぎにした。

あ、もしかして。

体力つかうからかな？

今日はお箏体験なのにっ！

まぁ、先生はお母さんなんだけど。

私の家は生田流とか山田流じゃない。

いや、二つとも使ってるんだ。

その人にあうやつってことで。

箏体験やりたかったぁ！！！！

気分最悪、体調最悪。

ウルトラオブ最悪だあ！

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

コンコンッ

「お母さん～？」

「私だよ！私！希だよ！」

「どーぞー。」

希は部屋にあがってくる。

「どうしたの？」

「んー？宿題届けに来たのとお見舞い？」

なんでハテナマークつけるの…？

「昨日、なんかあったんじゃない？」

冗談混じりの声に黙っちゃった。

「ごめんね、琴音…。私だって…」

え？

希にしては小さすぎる、声。

独り言かな？

「ねぇ、希はさ。」

「？どうしたの？」

「なんて言うんだろ…。ううん、なんでもないや。」

「なにそれー。」

そう言いながらも、詳しく問い詰めないのは、さすが親友というやつだ。

「あ…そういえばさ。もうすぐ学芸会だよねー。」

「あー、ほんとだー！今年は…劇かぁ。劇って体育ばっかで授業短く感じるからいいよね。」

「ほんとそれ。でも私が楽しみなのは、幼稚園の子たちかな～。」

ここ、和音学園は幼稚園からある。

いやあるというより、姉妹校みたいな？

まぁそんな感じ

「そうだねー。」

希が親友でよかった。

幼馴染でよかった＿＿＿＿＿＿＿

『音色を信じて』

「えっ。。。」

「どーしたの」

「いや、なんでもない。」

「そう？あっ、今日ピアノだ！またね～～」

「またね～～てかピアノってここでしょ？お母さんに習っているんだから。」

「まぁそうだけどね～～、じゃー」

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

??side

人は醜いもの。

そして儚くちる。

酷で、自分勝手で、愛されたい。

愛されたいがゆえの行動。

なら、私はそれが許されると思う。

悪いのは愛さない奴らなのだから。

愛というものは重い。

でも愛がないと孤独になる。