私を殺せる?…9 ページ12
琴音side
どうしよう。
やばい、よね。
……………。
死にたくない!
あぁ、琴の守り主なんてやるんじゃなかった…。
琴爪はあるんだけどねぇ。
琴爪に描かれた音符を睨んでいると。
ふわっ
「え?え?まってまって死ぬの?」
まばたきをしたらあら不思議。
「どこ?ここ。」
いや、森の中っていうのはしってるけど。
さっきまでのところじゃない。
そして。
「なんでいるのっ!」
「よんだ。」
音泉サンガイルノデス。
よんだって、なにが!?
パニック状態の私。
「よ、よんだ〜〜?な、なにがなにをどこでよんだの!」
「俺がお前をここでよんだ。」
律儀に答えてくれる…じゃなくて!
「どういうことよ…。」
「音符の琴爪あるだろ?音符のなにかがあるときはそこにいけたり、呼び寄せたりできる。」
ほぁ?
意味不。
「呼び寄せるぅ?」
「信じないのならばなんでもいい。それにしてもアレはどんだけ奥深くにいるんだ」
あぁ、強い悪塊のやつね。
それで、思い出した
「琴…。」
「ん?」
「琴がないの!」
『♪〜♪〜』
危機的状況の中、明るい音楽が流れる。
『音色を信じて』
え…。
なんだろう。
すごく、懐かしいような声。
そうだよね。
音色を信じる。
あの、音色のところにいこう!
「いくよ!」
「ことないのにわかるのかよ」
「うん。音色を信じれは!」
「どういう意味だそれ」
「いいからっ!!」
私ははしりだす。
遅いことには変わりないけど、軽かった。
『♪〜♪〜』
あそこだ。
あそこにある。
「ついた!」
「ここ、か。」
琴、発見!
急いでとる。
「およ?」
悪塊が、すごく濃かった。
動くのも苦しいほど。
『きたみたい、だね。貴方は_____________』
その声はそこでとまる。
そして悪塊が一つのものになってゆく。
ふにゃ。
力が抜ける。
悪塊からできたのは人影。
いや、できたってより吸い込んだ、かな。
『私を、殺せる?』
………どういうこと?
私を殺せる?
さ、殺人なんて縁起でもない。
「意味わかんない。」
『…そう。ならば。』
だんだんとシルエットの正体がみえてくる。
闇に吸い込まれそうな黒いスーパーロングのかみ
瞳は憎しみに満ちた紅色と、冷たい、何もかも諦めたような水色の、オッドアイ。
『早く、遊びましょう?』
「__________________っ。」
頭に激痛が走る。
何かを思い出した、気がしたけどそれは消えてゆく。
「なんなんだ。お前は。」
『私?私は』
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♪稀小椎♪(mej)(プロフ) - ♪♪♪♪♪♪♪ (2020年8月18日 11時) (レス) id: 4cf15cbb89 (このIDを非表示/違反報告)
♪稀小椎♪(mej)(プロフ) - これ、みることしかできない…。書きたい (2020年8月16日 11時) (レス) id: 4cf15cbb89 (このIDを非表示/違反報告)
♪稀小椎♪(mej)(プロフ) - Aaa (2020年8月16日 11時) (レス) id: 4cf15cbb89 (このIDを非表示/違反報告)
♪稀小椎♪(mej)(プロフ) - コメントがない?? (2020年8月16日 10時) (レス) id: 4cf15cbb89 (このIDを非表示/違反報告)
♪まれっち♪(プロフ) - 山形みるくさん» 翻訳:めんどくさい☆ (2020年7月4日 14時) (レス) id: 9bc1dae179 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪稀小椎♪ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Marettidazezzz/
作成日時:2020年6月3日 19時