助けてほしい人 ページ3
涼「長いね...」
『うん。でももうそろそろだよね!』
裕「ホンマにお化けでたらどうするん?」
龍「女の子やったら口説いたれ。」
裕「なるほど。」
『納得しないの!龍友くん、裕太くんに変なこと吹き込まないでよ?』
龍「変なことなんか何も教えてないやんな?」
涼「うん。」
『涼太くんまで...』
お化け屋敷に来てみたものの、長い行列ができていて気がつけばもう夕方の6時。
もともとお昼ご飯が遅かったのもあって、辺りはだんだん暗くなってきていた。
涼「もう暗いしこれ出たらもう帰ろうか。」
『うん...』
涼「もしかしてさ、亜○くんと2人で回りたかったんじゃないの?」
『え?』
涼「付き合ってることなんて見てたらわかるよ(笑)
お昼くらいからずっと様子おかしいし。」
『ごめん...一緒に回りたいなんてわがままは言わないけどさ、やっぱり1つくらいは2人で乗りたかったなって_』
涼「Aは我慢しすぎ!」
『へ?』
涼「彼女なんてわがまま言うものでしょ。
てかそれわがままじゃないし、当たり前だし。」
『涼太くん...』
涼「まだ閉園時間までは時間あるんだから。
諦めないで誘ってみなよ。」
『うん、ありがとう。』
誘ったよ?私誘った。でも亜○は拒否したの。
諦めたくなかったけど、結局逃げてお化け屋敷を選んで来ちゃったし...
もういいや、って。自分でもよくわからない。
スタッフ「ではお客様、2-2に分かれて頂いてよろしいですか?」
裕「俺怖いから龍友くんとがいい。」
龍「女々しすぎるわ!」
涼「じゃあ俺ら先行こうか。」
『うん。』
それから私は涼太くんと入ったんだけど...
幽「.....けて...て.......た...け.....助けてぇぇぇ!」
『いやぁぁぁ!』
涼「Aっ!」
『え、あ...ありがと。』
私が横から出てきたお化けに怖がってよろけた所を涼太くんが支えてくれた。
でも、やっぱり違った。
私が助けてもらいたいのは亜○。
隣にいて居心地がいいのは亜○だ。
『ごめん、涼太くん。』
涼「ううん、大丈夫。
出口もう近いから、いってらっしゃい(ニコ」
あぁ、本当に王子様みたいな人。
でも私には別のエンディングが待ってる、王子様じゃなくて本当に愛する人と結ばれるエンド。
私はそのまま勢いよく走り出した。
102人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いくら | 作成日時:2019年8月21日 17時