温かい ページ9
__カラカラカラ
伸「また来たのか。」
『...』
伸「...何かあったのか?」
『如月麗華にハメられた。』
伸「え?」
私はもうどうでもいいと半ばやけくそになりながらのぶくんにあったことを話す。
伸「そっか...なんで他の人に言わなかったの?」
『言っても信じてくれない。』
伸「本当のこと聞きたい人はいるみたいだけど。」
『え?』
何を言ってるのだとのぶくんを見ると、その視線の先には白濱亜嵐が。
亜「俺は自分で見たことしか信じない。
もちろん、Aちゃんが如月の指を怪我させようとしたってことも。」
『...』
伸「ほら、一旦教室戻れるか?」
『.....うん。』
白濱亜嵐に腕をひかれ、そのまま教室に戻った。
やっぱりほとんどの生徒は信じてくれなかったけど 白濱亜嵐と仲がいい生徒、特にジェネは笑って迎え入れてくれた。
今までオケ部女子の闇が深いイメージが強くて、きっとクズみたいな人たちなのだろうと思ってたけど案外まともなのかもしれない。
亜「あ、お昼まだじゃん!屋上で食べよ。」
涼「立ち入り禁止じゃん。」
亜「事務のおっさん掃除用のロッカーに鍵隠してんだぜ。」
隼「うーわ!俺入ったことないわー!」
龍「どうせならメンさんも呼ぶ?」
玲「めんど。」
裕「いいでしょ。Aちゃんいるし。」
『は?』
亜「は?ってなんだよ(笑)」
『いや私もって...』
涼「先約あった?」
『そんなわけ...』
龍「じゃあええやん!はよ行くで!」
そのまま成り行きで屋上まで連れてこられた
涼「初めて来たね。」
裕「あかん、テンション上がってまう。」
隼「たけー!!」
亜「ちょっとちょっと、早く食べなきゃ時間ないんだからね。」
『あの...』
龍「ん?どないしたん?」
『先程はありがとうございました。
でも あなた方と一緒にいても視線が痛くなるだけなので これ以上は関わらないでもらえますか?』
言い方が強くなってしまったが、これくらい言っておかなければまた目をつけられる。
亜「Aちゃんさ、なんでヴァイオリンの授業出ないの?」
『話を逸らさないで...』
玲「俺も思った」
『...』
涼「苦手とか弾けないから...ってわけでもなさそうだし、何か理由があるんじゃない?」
龍「俺らでよかったら話してや。」
オケ部の暖かな笑顔が一斉に向けられる。
でもやっぱり.....
『あったとしても、あなたがたに教える筋合いはありません。』
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あおい(プロフ) - 早く見たくなりました (2019年6月19日 1時) (レス) id: 295447971a (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - ゆーしゃんさん» ありがとうございます。頑張ります! (2019年6月18日 14時) (レス) id: acf637b564 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 早く見たくなりました (2019年6月18日 12時) (レス) id: 295447971a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーしゃん - すごい面白いです!更新頑張ってください!! (2019年6月17日 22時) (レス) id: 579758a02c (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます!更新頻度は低いですが、これからもよろしくお願いします。 (2019年6月16日 22時) (レス) id: acf637b564 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いくら | 作成日時:2019年5月15日 22時