抜け殻 ページ33
亜嵐が部活に来なくなって3日経った。
オケ部、特にいつも一緒だった私たちは魂が抜けたようにボーッとして集中できなかった。
『はぁ、オーディションあるのになぁ...』
裕「うちのハリネズミ見る?」
『ハリネズミ飼ってるの!?』
裕「うん、愛する我が子...♡」
『見たいけど...やっぱり練習もあるしまた今度にしとこうかな。』
裕「そうやな、忙しいしな。」
涼「でもやっぱり身が入らないというか...ね?」
隼「うん。」
玲「マジで急にとかないわー。」
メ「俺にも言ってほしかった...」
やっぱりなんだかんだ言って私にとって亜嵐はいなくてはならない存在なんだ。
『私...亜嵐を説得しに行ってくる。』
涼「え?」
『だって気になって集中できないし!』
龍「何言うとん」
『?』
龍「俺らもついて行くに決まっとるやろ」
『みんな.....』
みんなは待ってましたと言わんばかりにまとまった荷物を持ち上げて爽やかに微笑んだ。
『じゃあ行こうか!』
.
.
『え?いないんですか?』
亜父「あぁ...まだ帰ってないけど...
というかあいつ、部活休んでるんですか?」
裕「え、知らへんかったん?」
父「うん、全く。」
涼「てことは...」
隼「やっぱりやりたいことなんてなかったんだね。」
『皆やっぱりわかってたの?』
玲「当たり前だろ、何年付き合ってきてると思ってんだ。」
そっか、私よりもずっと前から一緒にやってきてるもんね。
深い絆ってやつ?
龍「あ、あそことちゃう?」
涼「あそこってどこ?」
龍「ほら、昔よく行った丘や!」
メ「そういえば...亜嵐は何かあったらすぐあの丘に行ってた気がする!」
『よし!行ってみよ!』
私たちは小さな希望にかけて、亜嵐を探しに出た。
亜嵐が私をこの世界に引き戻してくれたように、今度は私が亜嵐を導きたいんだ。
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あおい(プロフ) - 早く見たくなりました (2019年6月19日 1時) (レス) id: 295447971a (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - ゆーしゃんさん» ありがとうございます。頑張ります! (2019年6月18日 14時) (レス) id: acf637b564 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 早く見たくなりました (2019年6月18日 12時) (レス) id: 295447971a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーしゃん - すごい面白いです!更新頑張ってください!! (2019年6月17日 22時) (レス) id: 579758a02c (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます!更新頻度は低いですが、これからもよろしくお願いします。 (2019年6月16日 22時) (レス) id: acf637b564 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いくら | 作成日時:2019年5月15日 22時