18話 ページ21
イソップside
僕がここに来た翌日、彼女はやってきた。
彼女の名前は、A・ラルーチェと言うらしい。
僕は彼女と話したことは無いが、食堂で何度か見かけた。
涼しげな目元、すっと通る鼻筋、華奢な体つき…
世間一般で言う、美人だと思われる外見の持ち主だった。
しかし、彼女は他人とは大幅に違っている部分があった。
…目に光がないのだ。
他のサバイバーの目は、光を映している。
しかし、彼女にはそれが無い。
『(死人みたい…)』
それが、彼女に対する僕の第一印象だった。
でも…、
僕は他のサバイバーと、ゲーム以外に関わるつもりは無かった。
『(彼女と関わることもゲーム以外に無いだろうな…)』
…そう思っていた。
その時までは。
彼女がここに来た日の夕方に、自室の扉をノックされる音がした。
僕はまだ誰ともあまり喋っていないのに…
手元にあったマスクを付け、扉を開ける
『…どなたですか…？』
廊下には、占い師のイライさんが立っていた。
｢イソップ君、今から一緒に食堂に行かないか？｣
…食堂？
ああ、今から夕食なのか。
『…すみません。遠慮しときます。』
僕は…、人が苦手だ。
何を考えているのかが、理解出来ないから。
｢…そっか。じゃあ、君の分はドアの前に置いておくよ。｣
『…ありがとうございます。では』
パタンとドアを閉めて、後ろを向く。
メイク道具がテーブルに散らかったままだった。
イライさんの位置からは、僕が視界になって見えてなかったはずだ。
もう来ないと思うけど一応片付けてしまおう
メイク道具を片付け、夕食を食べ、本を読んでいたら、いつの間にか11時をまわっていた
『もう、今日は寝よう…』
そう思い、ベットに入り込んだ。
〜〜〜
朝日が眩しくて目が覚める。
時刻は午前6時。
思いの外ぐっすり眠れたな…と、考えながら、ふと自身の足元を見る
『……！？』
そこには、昨日荘園に来た彼女が寝ていた。
『……意味が分からない』
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かき氷 - setuna7014さん、コメントありがとうございます！陰キャ組とどんどん関わっていこうと思ってます(予定) (2019年9月13日 19時) (
レス) id: 23ededddfa (このIDを非表示/違反報告)
setuna7014(プロフ) - すごく好きです。ナワーブ君との関わりが増えることを期待しています… (2019年9月7日 4時) (レス) id: 9c6758aed7 (このIDを非表示/違反報告)
かき氷 - さめさんコメントありがとうございます！次回くらいにイソップ君出そうと思ってます！ (2019年9月2日 20時) (レス) id: 23ededddfa (このIDを非表示/違反報告)
さめ(プロフ) - イソップくん好きなのでイソップくん落ちがいいですw (2019年8月31日 15時) (レス) id: ebdf180e41 (このIDを非表示/違反報告)
かき氷 - 黒桜さんコメントありがとうございます！陰キャ組良いですよねー！ (2019年8月28日 8時) (レス) id: 23ededddfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かき氷 | 作成日時：2019年8月21日 14時
