割れたハート ページ39
「ね？おれに内緒でエースと会っただろ？」
「えっ？あァ…あれは…」
“あれは、エース君が勝手に待っていて、サボの事、嫌いにならないで欲しい”とか、なんとか頼まれただけで…
と、言おうとした 私の口唇は再びサボに塞がれた。
「んっ…ふぁっ…」
荒 々しくなったキスに苦しくて声にならないような声を出せば
サボの手がふいに胸に 触れた。
「っ…！！」
不味い！このままじゃ、非常にまずい！！
危険を察知した 私の手がサボの体を押し退けた。
「このっスケベッ！」
両手で思いっきり サボの両頬をつねってやった。
「痛ってェ…ナナシ、おまえ本気でおれの顔つねっただろ？」
駅までの道を両頬を擦りながら歩くサボ
「サボが悪いんだからね？」
「ふん！良いじゃねェか？減るもんじゃねェし」
「変態」
「変態って言うなっ！」
「スケベ」
「男はみんな狼なんだよ」
「サボの場合は狼じゃなくて、野獣」
「野獣の方が強いからなァ！」
その、前向き発言は やっぱりルフィ君のお兄さんなだけある。
感心と呆れの溜息が出た。
「明日の英語はおれが教えたし、満点に間違いねェな！」
しししっ！と笑うサボに、再び溜息と笑顔が出てしまう。
だけど…
一瞬にして、私の笑顔は凍りついた。
私の隣を、ニコニコ歩いていたサボか…
スターターを切るみたいに、走り出したんだ。
「ロビン！！」
その名前を叫んで…
サボが走って行く後ろ姿は、まるで ドラマみたいにスローモーションで…
回りの景色は、完全に色を失って
駆けていくサボと、振り返る ロビンさん。
そして…
サボがロビンさんを抱き締めた。
パリン…
私の心の中の何かが割れた。
きっと、この破片は…
アイツに振られた時より
鋭くて、細かくて…
凄く痛くて痛くて…痛くて…
苦しくて苦しくて…
まるで水の中にいるみたいに
息が出来なかった。
サボがロビンさんを抱き締めている姿を見たくなくて、目を閉じたら
頬に熱いものが流れた…。
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＊初夏sora＊(プロフ) - ピーチさん» 一番右の☆を連打しながら、気長にお待ちしております!! (2017年9月21日 18時) (
レス) id: a5cdd38978 (このIDを非表示/違反報告)
ピーチ(プロフ) - ＊初夏sora＊さん» ありがとうございます！中々更新出来ず、お待たせばかりしていてごめんなさい(T_T) ボチボチして行くので待っててください！ (2017年9月21日 17時) (レス) id: 2db09af85d (このIDを非表示/違反報告)
＊初夏sora＊(プロフ) - ご自分のペースで構いませんので、お体に気を付けて更新頑張ってください！楽しみにお待ちしてます。 (2017年9月14日 18時) (レス) id: a5cdd38978 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 終わりなら終わりとかいてください (2017年9月5日 16時) (レス) id: af17b70f51 (このIDを非表示/違反報告)
きのーご。(プロフ) - え、終わりですか？(TT) (2017年7月19日 19時) (レス) id: 12ff2cfc6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーチ | 作成日時：2016年12月6日 21時
