キスとハグ ページ38
すっぽり包まれた体、サボの体温と匂い…
疑似恋愛って分かっていても、ドキドキしてしまうのは、あなたに恋してしまったから…
サボはズルイ
だって、あなたは、こんな事していても 少しもドキドキしないんでしょう？
疑似恋愛なんて、お手の物なんだから…。
「バカ！ちょっと離してよっ」
自分の気持ちを悟られまいと、サボの体から退けようと彼の肩を手で押した。
私の気持ちが、彼に分かってしまったら このお試し恋愛は終わり。
だから、まだ
知られたくないんだ。
「バカァ？聞捨てならねェ言葉だなァ」
サボは頬を、私の頬に寄せながら囁く
バカ… 本当にそんな事するの止めてよ…
自分の体が熱くなっているのが、バレちゃうし
そしたら、この気持ちも分かっちゃうでしょう？
「顔、熱いよ？熱あるんじゃね？」
「ねっ熱なんて無いよ！っにかく離してってば！」
こつん
「っ…！！！」
熱を確かめるように私の額にサボの額が あたった
「顔 真っ赤」
「…っ！」
息が止まりそうだ…
「ばっ！バカサボ！変態！」
空気を求めて顔を出す金魚みたいに、私はサボの鼻を摘まんだ。
サボのドSっぷりは、ロー兄ィに匹敵するかもしれない、味わうドキドキは それ以上
「サボって、ドSだよね？」
鼻を摘まんだまま、サボに言った。
すると、サボは鼻を摘まんでいる、私の手を掴むと その手を私の頭の上まで持っていき
そのまま、私の体は床に押し倒された。
「こうしたら逃げられねェし、おれの鼻を摘まむ事も出来ねェよなァ？」
「なっ！？ちょっと！ねえっサボ！？」
足をじたばたさせたけど、サボとの体格と力の差は歴然だ。
「しっ、静かに…」
人差し指を口の前に当てて、サボが言った。
「ナナシ、キスしても…良いか？」
「え…？」
「おれの鼻、摘まんだ罰」
そう言って、サボの口唇が私の口唇に重なった。
抵抗しようと力を入れていた手から、力が抜けた…。
お試し恋愛なら、傷つかない。
そんなの嘘だ。
こんな気持ちになってしまうなら
なにがなんでも、お試し恋愛をするのをやめておけば良かったよ…。
目を閉じた、私の頭をサボが撫でた。
どこまでが、嘘で
どこからが本気なの？
ううん、この恋愛には本気が無いんだ。
だって、お試し恋愛だもんね？
ねえ そうでしょ？
サボ？
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＊初夏sora＊(プロフ) - ピーチさん» 一番右の☆を連打しながら、気長にお待ちしております!! (2017年9月21日 18時) (
レス) id: a5cdd38978 (このIDを非表示/違反報告)
ピーチ(プロフ) - ＊初夏sora＊さん» ありがとうございます！中々更新出来ず、お待たせばかりしていてごめんなさい(T_T) ボチボチして行くので待っててください！ (2017年9月21日 17時) (レス) id: 2db09af85d (このIDを非表示/違反報告)
＊初夏sora＊(プロフ) - ご自分のペースで構いませんので、お体に気を付けて更新頑張ってください！楽しみにお待ちしてます。 (2017年9月14日 18時) (レス) id: a5cdd38978 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 終わりなら終わりとかいてください (2017年9月5日 16時) (レス) id: af17b70f51 (このIDを非表示/違反報告)
きのーご。(プロフ) - え、終わりですか？(TT) (2017年7月19日 19時) (レス) id: 12ff2cfc6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーチ | 作成日時：2016年12月6日 21時
