勉強会2 ページ36
“どうぞ”と言われて 揃えられたスリッパに足を入れる。
“誰も居ねェから安心しろよ”
私の前を歩くサボが振り返って笑った。
安心しろよ…って、何を安心すれば良いわけ？
むしろ、ルフィ君やエース君が居てくれた方が、今の私には安心出来るんだけど！
何故か、妙にドキドキする胸をそっと抑えて深呼吸してみたりした。
「入って」
サボが自分の部屋のドアを開けて、私の目に真っ先に入ってきたのは、この前キスされたソファー
「べっ勉強会だし、サボの部屋じゃなくて…リビングでも構わないけど…」
「おれの部屋じゃ不満なわけ？」
腕組みをしながら、サボが私を見下ろした。
「不満じゃないけど…ほら…何て言うか…その…」
声が小さくなる私をサボが可笑しそうな顔で見つめた。
「安心しろよ？今日は“いきなりキスしたりは”しねェから」
耳元で、サボが囁くように言った。
「…っ！！」
「とにかく早く入れよ？おれ、茶とか煎れてくるから」
｢あ、お構いなく…」
私の言葉に、サボはニッコリ笑うと頭をポンポンと叩いてから、サボはキッチンへと向かった。
「はあぁぁ〜」
自分の気持ちに気がついてから、サボと一緒にいると、本当に心臓が持たないよ…。
ソファーに座って、鞄をギュッと抱きしめて、深い深い息を吐いた。
「そんな深刻な顔して、どうしたんだよ？」
そう言いながら、お茶を乗せたトレイを手にサボか部屋に入って来た。
「あ、ほら、明日からの試験の事考えたらさ、なんかネガティブになっちゃって」
慌てて誤魔化す私に、サボは“ふーん”って顔をしながら 私の前に湯呑みに入った ミルクティーを差し出した。
湯呑みにミルクティー…？
「あ、笑うなよ？仕方ねェんだよ、取っ手のあるカップだと ルフィが洗う時に全部割っちまうんだ、だから うちには湯呑みしか置かないんだ
」
ああ、成る程 そう言う訳か
何となく納得
ルフィ君が食器を洗う姿を想像しながら、“いただきます。”とサボのいれてくれたミルクティーを口に含んだ。
「さてと、勉強始めるか！んで、ナナシ 明日の科目は？」
「明日は、英語と音楽と世界史」
「一番苦手なのは？」
「英語かな…世界史も嫌いだけど」
てか、勉強は全体的に嫌い。
「ふーん、じゃまず英語からな？」
「うん」
鞄を開いて、英語の教科書とノートを取り出した。
「範囲は？」
「ここから、このページ」
「ん、なるほどね」
顎に手を添えて、サボは私の教科書をペラペラと捲った。
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＊初夏sora＊(プロフ) - ピーチさん» 一番右の☆を連打しながら、気長にお待ちしております!! (2017年9月21日 18時) (
レス) id: a5cdd38978 (このIDを非表示/違反報告)
ピーチ(プロフ) - ＊初夏sora＊さん» ありがとうございます！中々更新出来ず、お待たせばかりしていてごめんなさい(T_T) ボチボチして行くので待っててください！ (2017年9月21日 17時) (レス) id: 2db09af85d (このIDを非表示/違反報告)
＊初夏sora＊(プロフ) - ご自分のペースで構いませんので、お体に気を付けて更新頑張ってください！楽しみにお待ちしてます。 (2017年9月14日 18時) (レス) id: a5cdd38978 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 終わりなら終わりとかいてください (2017年9月5日 16時) (レス) id: af17b70f51 (このIDを非表示/違反報告)
きのーご。(プロフ) - え、終わりですか？(TT) (2017年7月19日 19時) (レス) id: 12ff2cfc6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーチ | 作成日時：2016年12月6日 21時
