笑顔の裏に見えるもの ページ29
口唇が離れると、サボは私の首筋に顔を埋めて来た
「…！」
彼の吐く息が首筋に掛かって、くすぐったさに身を縮めるると、それを面白がるように、サボは 私の耳に息を吹きかけて来る
「ちょっ…！何考えてんの！？」
「ん？どうやってナナシをいじめてやろうかなァって」
「はぁっ？何それ！？意味わかんないし！」
「本当、いじめがいがあるよなァ？ナナシは」
見下ろすように、サボが私の顔を見つめると、ニヤリと悪笑みを浮かべた。
サボって…紳士風に見えるけど、実はスッゴいドSな性格だったりして…
「いっ…いいから早く体退けてよ！」
サボの体を掴んで押し返そうとした瞬間
「サボ〜いるかァ？」
って声と共に、部屋のドアが開いて 背の高い黒髪の男の子が入って来て…
その子は、ソファーの上で重なり合うような体勢の私とサボの姿を見ると、一瞬にして顔を、リンゴの様に真っ赤に染めると
「…っ！？わっ悪いサボ…！お…お取込み中失礼しました！」
礼儀正しくペコリと頭を下げる男の子。
「エース…部屋に入る時は、ノックしろって言っただろ？」
サボは、立ち上がりながら言うと その男の子の方へ歩み寄った。
「ナナシ、紹介するよ。コイツはエース。おれの双子の兄弟だよ」
エース君の首に腕を回しながらサボが言って、まだ顔を真っ赤にさせたままのエース君は
「どうも！いつもサボが世話になってます！」
なんて言いながら、また、頭を下げた。
そばかすが印象的なエース君は、白のブレザー
ボルドー色のズボン、薄い水色のYシャツに、ネイビーのネクタイを緩く巻いていて
ブレザーの左胸には、白髭高校の紫色の校章が刺繍されている。
白髭高校は、部活動が活発でインターハイ常連の強豪校だ。
「で？エース、なんの用だよ？」
「ん？あ、あァ ルフィがそろそろ飯にしようってさ」
エース君は、サボにそう言ってから、私の顔を見つめた。
「ナナシ、サボとのお取込み中を悪かったな…まあ…続きは飯食った後にでもゆっくりしてくれ…」
「誰がお前が居る家で続きなんかするかよ、なァ？ナナシ」
サボは、私を見るとパチッと片目を瞑った。
頬を膨らませて睨みつける、私をサボはニコニコして見つめていた。
わたしは…
その笑顔の裏に、ロビンさんの姿を思い浮かべずにはいられなかった…。
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＊初夏sora＊(プロフ) - ピーチさん» 一番右の☆を連打しながら、気長にお待ちしております!! (2017年9月21日 18時) (
レス) id: a5cdd38978 (このIDを非表示/違反報告)
ピーチ(プロフ) - ＊初夏sora＊さん» ありがとうございます！中々更新出来ず、お待たせばかりしていてごめんなさい(T_T) ボチボチして行くので待っててください！ (2017年9月21日 17時) (レス) id: 2db09af85d (このIDを非表示/違反報告)
＊初夏sora＊(プロフ) - ご自分のペースで構いませんので、お体に気を付けて更新頑張ってください！楽しみにお待ちしてます。 (2017年9月14日 18時) (レス) id: a5cdd38978 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 終わりなら終わりとかいてください (2017年9月5日 16時) (レス) id: af17b70f51 (このIDを非表示/違反報告)
きのーご。(プロフ) - え、終わりですか？(TT) (2017年7月19日 19時) (レス) id: 12ff2cfc6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーチ | 作成日時：2016年12月6日 21時
