甘い日曜日？ ページ19
昨日の観覧車の中で、感情に流されるまま約束してしまった、日曜のデート。
何となく重い足をひきずりながら、待ち合わせの駅前へと向かった。
ナミにコーディネートされた、私の服…
昨日と違い過ぎるファッションと着慣れない感が、さらに私の足を重くしていた。
白のオフタートルのざっくりニット フロントボタンが付いたコーデュロイのボルドー色のスカート キャメル色のダッフルコート。
おまけに…ナミのヤツ、朝早くに私の家にやって来たかと思えば 私の顔にメイクまでしてくれちゃってさ…
「はあああ〜」
なんだか、この格好じゃあ気合い入りすぎてるみたいで…サボと顔が合わせずらいよ…
普段つけなれない、睫毛のマスカラが気になってまばたきさえも重く感じてしまう。
人が行き交う駅前、待ち合わせに よく使われている、パンダマンのモニュメント前に 他の人より、頭一つ突き出すようサボの金髪の頭が見えた。
紺色のチェスターコートのポケットに両手を突っ込んで、モニュメントにもたれ掛かるようにして立っているサボは、まるで雑誌の中のモデルみたい。
彼の前を通り過ぎる女子の目がハートになっているのを、サボは気がついてるのかな？
少し立ち止まって、その光景を眺めた後 深呼吸を一つしてから、サボに近づいて 声をかけた。
「サボ」
ゆっくりと、私の方へ顔を向けたサボは、目をパチクリとさせた。
「ごめん…遅れて…」
「ん、おれもさっき着いたばっか」
ニコッと笑って、サボはポケットの中から手を出して、それをふわりと私の頭に伸ばすと
「ゴミ付いてた」
そう言って、小さな糸くずを見せた。
「あ…ありがと…」
「ん」
お礼を言うと、サボはコクンと頷いてから
糸くずを取ってくれた指を、再び私の髪の毛に絡めると、そのまま 顔を耳に近づけて 内緒話しをするような小さな声で こう言った。
「昨日より、可愛いくなってるから驚いた」
「…！」
「ん？照れてんのか？」
「別にっ！照れてなんか無いし！」
「ふーん、そっか」
「そうだよ！」
「残念だなァ照れた顔も可愛いかったのに」
「だからっ照れてなんか無いってば！」
サボの口から、ポンポン飛び出る 甘い言葉は
今まで、どれだけの女の子を惑わせて来たのだろう…
これは、お試し恋愛！つまり、恋人ごっこに過ぎないゲームみたいな関係。
彼の甘い言葉に絶対惑わされてなるものか！と、これまた 甘い笑顔を浮かべるサボを見て思った…
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＊初夏sora＊(プロフ) - ピーチさん» 一番右の☆を連打しながら、気長にお待ちしております!! (2017年9月21日 18時) (
レス) id: a5cdd38978 (このIDを非表示/違反報告)
ピーチ(プロフ) - ＊初夏sora＊さん» ありがとうございます！中々更新出来ず、お待たせばかりしていてごめんなさい(T_T) ボチボチして行くので待っててください！ (2017年9月21日 17時) (レス) id: 2db09af85d (このIDを非表示/違反報告)
＊初夏sora＊(プロフ) - ご自分のペースで構いませんので、お体に気を付けて更新頑張ってください！楽しみにお待ちしてます。 (2017年9月14日 18時) (レス) id: a5cdd38978 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 終わりなら終わりとかいてください (2017年9月5日 16時) (レス) id: af17b70f51 (このIDを非表示/違反報告)
きのーご。(プロフ) - え、終わりですか？(TT) (2017年7月19日 19時) (レス) id: 12ff2cfc6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーチ | 作成日時：2016年12月6日 21時
