観覧車にて ページ17
絶叫マシーンに乗って、メリーゴーランドに乗ったり…ホラーハウスに入って…
射的コーナーでは、サボとルフィ君が競い合うように、景品を撃ち落とすのを眺めたり…
それなりに楽しい時間を過ごしていた。
「最後は、やっぱりアレに乗りましょう？」
ナミが指さしたのは、この遊園地の名物の観覧車。
観覧車の箱がハート型になっていて、赤色の箱に乗ったカップルは結ばれるとか言う、いかにも恋人が好きそうなジンクス付きの観覧車だ。
「よーし！ナミ！絶対に赤色のヤツに乗るぞ！？」
「もう…いやあねっ！ルフィってば…」
ルフィ君の背中をバシッと叩きながら照れ隠ししている、ナミは 乙女の顔をしていて 本当に可愛いって心底思った。
観覧車の順番待ちの長い列は、予想はしていたけど…ほぼカップルばかり、しかも ラブラブモード全開のイチャイチャバカップルばかりだ…
おまけに…ナミとルフィ君までもが、このラブラブカップル達に影響されてしまったのか…
いつの間にか、二人だけの世界に突入していた。
「おれ達もイチャイチャする？」
サボが、私の腰に手を回すと そっと耳打ちをするように囁いた。
「はぁっ？」
「ほら、一応 おれ達カップルな訳だし？」
「偽カップルね！」
わざと、偽の部分に力を込めて言ってやると サボは面白そうに クククなんて笑った。
「って事は、あの件 了承してくれたんだな？」
確認を取るかのように、サボは私に顔を近づける。
「別に！次の恋愛に行く為の…繋ぎだからねっ？」
「じゃあ…それまで仲良くやろうな？」
ぽんぽんと、私の頭を優しく叩くとサボはニッコリ笑った…王子スマイル全開で
その笑顔は卑怯だ
偽りの恋愛なのに、そんな笑顔見せられたら
少しだけ…この辺がドキドキしちゃうじゃん。
ようやく順番が回って来て…
ルフィ君とナミの前に赤色の観覧車が止まった。
良かったね！ 二人に言おうとした言葉を飲み込んだ…
だって…先に乗っていた赤色の観覧車から、幸せそうな笑顔で降りて来たのは…
サボのハットを深くかぶって 自分の顔を隠した。
どうか…私にだけは気づきませんように…
だけど…アイツは、ルフィ君達の後ろに並んでいた、私とサボにも気が付いた…
「ナナシ」
名前を呼ばれて、目を上げた私にアイツは…
「なんだお前も他に男いたんじゃん、だったら、おれが二股して振られたとか言い触らすのやめろよな〜」
アイツの言葉に、私は手を強く握りしめた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＊初夏sora＊(プロフ) - ピーチさん» 一番右の☆を連打しながら、気長にお待ちしております!! (2017年9月21日 18時) (
レス) id: a5cdd38978 (このIDを非表示/違反報告)
ピーチ(プロフ) - ＊初夏sora＊さん» ありがとうございます！中々更新出来ず、お待たせばかりしていてごめんなさい(T_T) ボチボチして行くので待っててください！ (2017年9月21日 17時) (レス) id: 2db09af85d (このIDを非表示/違反報告)
＊初夏sora＊(プロフ) - ご自分のペースで構いませんので、お体に気を付けて更新頑張ってください！楽しみにお待ちしてます。 (2017年9月14日 18時) (レス) id: a5cdd38978 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 終わりなら終わりとかいてください (2017年9月5日 16時) (レス) id: af17b70f51 (このIDを非表示/違反報告)
きのーご。(プロフ) - え、終わりですか？(TT) (2017年7月19日 19時) (レス) id: 12ff2cfc6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ピーチ | 作成日時：2016年12月6日 21時
