海で叫ぶ ページ1
高校1年の、秋…
付き合っていた彼氏に振られました。
“ごめん…他に好きな子出来た…”
“は…？”
“だから、ナナシとは もう付き合えない”
“…なんで…？”
“本当…ごめん”
って、そう言うと、アイツは あたしに背中を向けて歩き出した。
ファミレスの2人掛けの席に、1人取り残された、あたしって…
超惨め？無様？
可哀想な女？
カラン… グラスの中の氷が あたしの心の中みたいに寂しげな音を立てながら溶ける。
現実を受け入れられないまま、窓の外に視線を移すと、あたしを振ったばかりの 彼氏…
いや、元カレ？が…
新しい彼女と、手を繋ぎながら歩いていた…
窓一枚隔てた先に、元カノが死んだ魚の目をして見つめてるってのに
ラブラブモード全開で、アイツは新しい女と歩いて行く。
新しい彼女の制服…
隣の女子高の制服じゃん
「そうだ…海に行こう…」
何処かで聞いた事のあるような 台詞吐くと
私は、電車に乗り込んだ。
電車で二駅
あたしは、誰もいない冬に近い秋の浜辺に立っていた。
ザザ〜ン 波の音と、冷たい潮風が頬を流れる涙を冷やかすように撫でて行く。
ポケットから携帯を取り出して、アイツとの思い出を消して行く。
携帯番号、ライン
撮り溜めた写真
ボタン一つの操作で、思い出は呆気なく消去だ…
だけど…心に残った思い出だけは…ボタン操作じゃ消えない…
蘇る楽しくて、幸せだった時間が…あたしの胸を苦しくさせた。
「バッキャロー！！」
涙と鼻水垂れ流しなが、沈む夕日に向かって叫んでみた、漫画みたいに…
仁王立ちしながら、海に向かって叫ぶ あたし
まるで、昔の青春映画の1ページみたいじゃね？
「あたしを振った事、後悔させてやっからな…」
負け惜しみを呟く
立ち直りの遅いあたし、きっと中々この失恋の痛手から立ち直れないに違いない…
溢れる涙を止められない、あたしの後ろから…
クスクスって笑い声が聞こえた。
「…！」
涙を拭いながら振り向くと、背の高い1人の男の子が立っていた。
金髪の髪
顔にある火傷跡が印象的だけど
整った綺麗な顔は、知的で品がある
「アハハッ！おれ、海に向かって叫ぶ奴とか 生まれて初めて見た！」
その人は、可笑しそうに笑いながら あたしを見つめた。
「ほっといて下さい！」
足早にその場を去ろうとした、あたしに ソイツはとんでもない一言を放つ。
「ねェ、おれとお試し恋愛してみない？」
バカげた申し出に、あたしは苛立った。
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＊初夏sora＊(プロフ) - ピーチさん» 一番右の☆を連打しながら、気長にお待ちしております!! (2017年9月21日 18時) (
レス) id: a5cdd38978 (このIDを非表示/違反報告)
ピーチ(プロフ) - ＊初夏sora＊さん» ありがとうございます！中々更新出来ず、お待たせばかりしていてごめんなさい(T_T) ボチボチして行くので待っててください！ (2017年9月21日 17時) (レス) id: 2db09af85d (このIDを非表示/違反報告)
＊初夏sora＊(プロフ) - ご自分のペースで構いませんので、お体に気を付けて更新頑張ってください！楽しみにお待ちしてます。 (2017年9月14日 18時) (レス) id: a5cdd38978 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 終わりなら終わりとかいてください (2017年9月5日 16時) (レス) id: af17b70f51 (このIDを非表示/違反報告)
きのーご。(プロフ) - え、終わりですか？(TT) (2017年7月19日 19時) (レス) id: 12ff2cfc6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーチ | 作成日時：2016年12月6日 21時
