Kiss or Pocky？ スモーカー リクエスト ページ46
「スモーカーさん、例の海賊の事なんですけど…」
資料の束を抱えながら、上司のスモーカーさんの部屋に入ると、いつもは 葉巻で煙たい匂いのする部屋が、何故か、今日は甘い香りが漂っていた。
椅子にふんぞり返りながら、スモーカーさんが咥えていた物は、いつもの葉巻じゃなくて…
「これって…ポッキーですか？」
資料をデスクの上に置きながら、彼の目の前にある、お菓子の箱を手に取った。
「あァ…たしぎがくれたんだ、葉巻ばかりじゃァ体に悪りィから、たまには これでも食えってな…あの、お節介め…」
ポリポリとポッキーを食べながら、スモーカーさんは、カシカシと頭をかいた。
相変わらず、ポリポリとポッキーを齧るスモーカーさんを見つめると、資料に目を通していたスモーカーさんが目を上げた。
「お前も食うかァ？」
ポッキーを咥えたまま、彼が私にポッキーの箱を差し出した。
「私が貰って良いんですか…？たしぎ大佐がくれた物なのに…」
貰う事を躊躇する、私にスモーカーさんは面倒くさそうに舌打ちをした。
「なんで、たしぎがくれたからって遠慮してんだよ？今は、おれの物なんだから遠慮なんかしてんじゃねェ」
ポッキーの箱を振るスモーカーさん。
それじゃあ…と、ポッキーに手を伸ばした私の手をスモーカーさんが掴んだ。
「ちょっと待て、ナナシ…良い事思い付いたぜ」
ニヤッとスモーカーさんは、企んだような笑みを浮かべる。
「良いことって何ですか？」
「楽しいゲームを思い出したんだよ」
「ゲーム？」
「あァ…お前は知ってるかァ？これの両端を、お互いが齧りあって食うゲームを」
ゆっくりと椅子から立ち上がって、彼は私の方へと歩み寄って来た。
「でも…そのゲームって…下手したら…ききキスとかしちゃうゲームですよ！？」
「だから、どうした？」
ポッキーを咥えた、スモーカーさんは、私の肩を掴むと、その顔を近づけた。
「おれとポッキーゲームをするか…それとも…
ただのキスをするか…選んでみろ」
私は、目を瞑るとポッキーの端を咥えた…
「ったく…もどかしいんだよ…」
って声と、ポッキーが折られる音がしたかと思うと 唇が柔らかい物で塞がれた。
「…っん…」
「私は、ゲームの方を選んだ筈ですが…」
「あ？おれには、てめェの顔が、キスを選んでるように見えたんだよ」
そう言って、彼は再び私の唇を塞いだ。
2016 12,8
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ピーチ(プロフ) - ノアさん» キュンキュンして貰えて良かったです！これからもよろしくお願いします！ (2017年1月9日 22時) (
レス) id: bcab0daf4a (このIDを非表示/違反報告)
ピーチ(プロフ) - しょうこさん» はい、わたしも同じでふ(//∇//) (2017年1月9日 22時) (レス) id: bcab0daf4a (このIDを非表示/違反報告)
ピーチ(プロフ) - 初夏LaLa@君恋さん» リクありがとうございます！続編へ移行しての、お話しになってしまいますが…しばしお待ち下さいね(>_<)ゞ (2017年1月9日 22時) (レス) id: bcab0daf4a (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - ありがとうございます！すごく嬉しいです！きゅんきゅんしちゃいました！ (2017年1月8日 21時) (レス) id: 3d46bfde5a (このIDを非表示/違反報告)
初夏LaLa@君恋(プロフ) - リクエストでスモーカーで喧嘩お願いします！ (2017年1月8日 20時) (レス) id: 56d8191c5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーチ | 作成日時：2016年10月13日 19時
