ぴゅあ恋 番外編 ページ2
「けっ結婚だァァ！？」
「うん！サボくんもね〜。アンの事 だいしゅきだから〜お嫁しゃんにしてくれりゅって」
語尾にハートマークが付いたような言い方をしながら、アンは頬をピンク色に染めてにっこりと笑った。
「アンには、パパがいるだろ？結婚なんか、しなくて良いんだぞ？」
アンを抱き上げて、くりくりとした可愛い目を見つめながら言えば
「だめなの！アンはサボくんがいいのっ！」
そう言って、ぺちっ と小さな手で、おれの額を叩くと おれの腕からスルリと離れた。
「あっ！おいっアン！？」
アンは、キャッキャッと笑いながら縫いぐるみを抱えて“サボくんだいしゅき〜”と騒いでいる。
「ナナシ！アンの言っている事は本当なのかっ？」
「さあ？どうなんだろうね？」
ナナシは、そう言ってクスクス笑っていた。
いや…笑い事じゃねェ！だって、まだ3歳になったばかりのアンが、サボと結婚するだとか…
いくらサボでも、それだけは駄目だ！うん！ダメだ！
「サボは優しいし、かっこいいから アンも憧れるのよ」
悶々としているおれに、ナナシが言った。
「憧れるなら…おれがいるじゃねェか…？」
口を尖らせてナナシを見ると、ナナシは苦笑いを浮かべた。
「女の子はね、好きな男の子に父親とは違う憧れを抱いたりもするものなの」
おれは、無言で 納得いかねェ って態度を表したが…ナナシは、なんの素振りも見せずに、ただニコニコ笑って、おれの髪の毛を撫でた。
“頂きます！”と、4人揃って食卓を囲む瞬間が好きだ。
不規則な仕事柄、揃わない事も多い。
だけど…
口の周りを汚しながら食べるエドと、そのの口を拭くナナシ。サラダに入った苦手なブロッコリーを、“パパ、お口、あ〜んして？”なんて、可愛いらしく言いながら、おれに食わせようとするアン。
そして、それに負けて食っちまうおれ…
それを見て怒るナナシ。
何気ない日常だが…
おれが１番好きな時間だ。
「どうしたのエース？ニヤニヤして…」
「父しゃんは、母しゃんが大好きだから見てたんだぞ！」
「だいしゅきじゃなくて、愛してるって言うの！」
エドとアンの、マセた会話に驚きながらもおれは
「あぁ！おれはナナシの事を世界一番大好きで愛しているぞ！勿論おまえらの事もだ！」
おれの言葉に、エドとアンが嬉しそうに声を上げて笑った。
「私も同じ！」
おれを見て、ナナシが微笑んだ。
何年経っても、コイツの笑顔には胸を掴まれちまうんだ
もう今夜は…寝かせてやらね…
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ピーチ(プロフ) - ノアさん» キュンキュンして貰えて良かったです！これからもよろしくお願いします！ (2017年1月9日 22時) (
レス) id: bcab0daf4a (このIDを非表示/違反報告)
ピーチ(プロフ) - しょうこさん» はい、わたしも同じでふ(//∇//) (2017年1月9日 22時) (レス) id: bcab0daf4a (このIDを非表示/違反報告)
ピーチ(プロフ) - 初夏LaLa@君恋さん» リクありがとうございます！続編へ移行しての、お話しになってしまいますが…しばしお待ち下さいね(>_<)ゞ (2017年1月9日 22時) (レス) id: bcab0daf4a (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - ありがとうございます！すごく嬉しいです！きゅんきゅんしちゃいました！ (2017年1月8日 21時) (レス) id: 3d46bfde5a (このIDを非表示/違反報告)
初夏LaLa@君恋(プロフ) - リクエストでスモーカーで喧嘩お願いします！ (2017年1月8日 20時) (レス) id: 56d8191c5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーチ | 作成日時：2016年10月13日 19時
