い れ か わ り . ページ2
* * *
「お兄ちゃん」
「はぁぁAかわえぇなぁ、これもアリ…」
頭抱えてごちゃごちゃ呟いてる志麻くん。
正直怖いし、「これもアリ」とか言ってるし今後が心配。
そんなこと考えてるのも知らずに、後ろから抱き着いてくる何か。
「A愛してるぁぁ」
「あ、うん、私も愛してるよ？センラくん」
正体は酔っぱらいの時みたいにテンションが高いお兄ちゃん。
いつもだったら口調も優しくて、めちゃくちゃ優男オーラ出してるけど今は普通に気持ち悪い。
てか…私、何してるんやろ。
事は急に志麻くんが「俺、お兄ちゃんって呼ばれたい！！」とか言い出して来たことから始まる。
その時の私は、それを聞き流していたのに、たまたまいたお兄ちゃんがノリ良く「彼氏になりたい」なんて賛成したからである。
わかるやろ、私は賛成してへんぞ。
「な〜、兄妹なら風呂入ってもえぇやんか〜」
「私のお兄ちゃんはセンラだけや」
「呼び捨て…っ」
なんでお兄ちゃんこんなテンション高いん？志麻くんが静かに見える。
…いや、少し語弊あるわ。静かには見えん。ただの変態なだけや。
お兄ちゃ…んん、センラくんはいつもの倍ベタベタしてくるし、こんなの私が好きな"センラ"じゃない。
「もぉ辞めようや、疲れる」
「俺はもう満足したしえぇよ？」
「もーちょいもーちょい！！」
珍しく駄々こねるお兄ちゃん。私から言えば、その姿はほんまにもう少しで30なんかと言いたくなる。
…待って？今更やけどややこしいな。
「…私が好きなんはお兄ちゃんのセンラと、彼氏の志麻くんや」
いい加減イライラしてきて、言いたくなかったが口から絞り出した言葉。ようやくお兄ちゃんも私から離れた。
「はー…センラお兄ちゃん頑張るわ」
「ファイト」
いつものようにキリリッとしたお兄ちゃんはルンルンで自室に戻っていった。
まだ仕事があったらしい。私らと遊んでる場合ちゃうやん。
「な、彼氏の俺が好きなん？」
「え？まぁ、うん」
あっそ、と呟いてる私の隣に座ってきた。
「旦那になる志麻、嫌？」
なんて色っぽく囁き、悪戯っぽく目を細めて。
* * *
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kAna(プロフ) - ＋坂月さん» おばあちゃんになってでも待ってますね！！← (2019年2月14日 21時) (
レス) id: a7122331de (このIDを非表示/違反報告)
＋坂月(プロフ) - kAnaさん» kAnaさん〜！ありがとうございます！地道な更新となりますが、気長に待ってて頂けると嬉しいです！ (2019年2月14日 20時) (レス) id: 853a0afff7 (このIDを非表示/違反報告)
kAna(プロフ) - 尊し！！！！！！最高です！！！！(´；ω；`)素敵な作品を作ってくださりありがとうございます！！ (2019年2月14日 19時) (レス) id: a7122331de (このIDを非表示/違反報告)
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