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Ryosuke:
「俺、ちゃんと金、持ってきました。」
そう言って訪れた2度目のこの場所。
終わったら、誰も知らない遠くの街にでも行こうとそう思って。
『あ〜ごめんねぇ?これじゃあ足りないんだよね、溜まった利息分、どうすんの?』
自分より確実に上背の高い男に
そう問われ頭は真っ白になる。
親孝行がしたくてずっとコツコツと貯めてきた貯金を全て引き出してギリギリで足りた額だというのに。
もうこれ以上なんて出せるわけがない。
「すみません…でももう俺には払えな…っ、くはっ、ぅ!!」
言い終わる前に鳩尾に突き刺さる相手の拳。
思い切り後ろに倒れれば
音を立ててバーカウンターに並んだグラスが割れる。
それでも容赦なく蹴られ殴られ
大勢にかかれば身動きなんて取れるわけがなかった。
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作者名:maa | 作成日時:2019年2月8日 22時