検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:9,081 hit

15 ページ15

Kota:

仕事をやめてからの涼介は、
また昔のようにあどけない笑顔を見せてくれるようになった。
それでもふとした瞬間寂しそうな顔をするのは俺の思い過ごしか…?



仕事が長引いて1時を回った頃に帰宅したある日、
リビングにも涼介の部屋にも涼介がいないことに気づいた俺は焦りから乱れる息を必死に整えながら家の中を探す。


涼介がいたのは俺の部屋だった。


俺の布団にくるまって眠る涼介の頬には涙の跡。
あぁ、また、1人で何か抱え込んでるんだ。




明日は休みだ。ゆっくり話を聞こう。
そう思って無理に起こさずそっと隣に潜り込み優しく抱きしめながら眠りに付いた。


▽▽▽


ふと目を覚ませば外はもう明るくて隣は空っぽで。


トントントントン、


涼介の包丁の音がして安心してぐっと1つ伸びをした。

「ね、今日の味噌汁なに?」

背後から覗き込むようにすれば

「わぁ、」

と驚いて俺を見て

「今日は大根とお麩です〜」

なんてニコニコしながらまた手を動かし始める。




「ご馳走様でした。」

食事の後の食器洗いは俺の担当。
涼介はちょこちょこと部屋を動いて
俺の分まで洗濯物をたたんでは仕舞ってくれる。


でもなんだか今日はどことなくぼーっとしていて。
1度たたんだ洗濯物をまたたたみ直していることにさえも気づいていない。

「ねえ涼介、それもうたたんであるけど?」

「ぁ…へへ、」





あぁ、嘘つくの、相変わらず下手だな。


困ったようにへらりと笑う涼介に、やっぱり俺の思い過ごしなんかじゃないと確信する。

「ねえ、涼介。なんか俺に隠してることあるでしょ。ちゃんと教えて?」

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←14



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
48人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , ybym , やぶやま
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:maa | 作成日時:2019年2月8日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。