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Ryosuke:

すぐに始まった俺達の"日常"。
俺は行くあてもなく兄さんの家に居候している。



朝は朝食を作って弁当を持たせてお見送り、昼間は掃除洗濯をして、夜は夕食を作って兄さんの帰りを待つ。
仕事をやめたことに後悔はない。




強いて言うなら、

「ヤマ〜!!久しぶり!」

裕翔くんと前みたいに話せなくなることくらい。

「ふふ、裕翔くん声でかいよ、」

久しぶりに連絡を取り合って俺の好きなカフェで落ち合った。


▽▽▽


裕翔くんは必死に残業する俺にコーヒーをくれたんだ。
ただ、それだけ。
でも俺にとっては泣くほど嬉しかったから。


ほぼ毎日の残業も裕翔くんとお話しながら過ごせば苦痛じゃなかった。
裕翔くんにだけは、全てを打ち明けておくことにしたんだ。誰かの中に俺の存在が残っていて欲しかったから。


それを知ってか知らずかいつもニコニコと隣にいてくれた。今も、ほら、

「ねえヤマ〜俺もヤマの手料理食べたいんだけど〜!薮さんばっかりずるい」

だなんて頬を膨らませて子供みたい。



「じゃあ今度兄さんの家おいでよ」

そう言ったら、嬉しそうに

「ほんと?!やったぁ!」

と裕翔くんは喜んだ。

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作者名:maa | 作成日時:2019年2月8日 22時

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