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Ryosuke:

意識が朦朧としだした頃、
持ち上げられて寝かされた先はでかいソファー。


『払えないなら、身体で払ってもらうからね?』


気味の悪い笑い声と
纒わり付くような男の息に勝手に涙が溢れ出す。


「ゃ…だ……やめ、、っ!!!!」


『金払えねえんだから抵抗すんじゃねえよ!』


着ていたシャツのボタンが引きちぎられ破られ
身につけていたものがどんどん剥ぎ取られていく。
もう無理だ、そう悟って身体の力を抜いた。




その時だった。

「俺の…俺の涼介に気安く触れてんじゃねえよ……っ!」

入ってきたのは、兄さんだった。
殴りかかられても怯みもせずに
立ち向かってどこにそんな力があったのって思うくらい。
あっという間に男達はなぎ倒され気づけばみんなやられていた。

「涼介…だい、じょうぶか……」

片足を引きずるようにしながら
俺の元にやってくる兄さん。

「だい、じょぶだから…兄さんこそだいじょ、ぶ…?」

「俺はいいんだ、大丈夫……」

そう言えば俺の姿を見て
着ていた上着をかけてそのままそっと抱きしめてくれる。



やっぱり、兄さんは俺の王子様だ…



『ヤマ?!宏太さん?!』

そう言って中に入ってきたのは裕翔くん。
すぐに救急車と警察を呼んでくれて、
俺は兄さんと一緒に病院へ行った。

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作者名:maa | 作成日時:2019年2月8日 22時

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