コペンハーゲン (ページ2)

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Kota：

今日は日曜だし涼介もいるだろう。

そう思って何週ぶりかに涼介を訪ねた。

仕事が忙しくて充実していたから、なかなか来る機会がなかったけど、あいつはちゃんと寝てるだろうか、食べてるだろうか、なんていらない心配をする。

でも、部屋に涼介の姿はない。2時間後も留守。さらに3時間後も留守。

時刻は午前2時。こんな時間まで一体何をしていると言うのか。電話をかけたけど留守電。

「涼介……」

不安になってあてもなく街を走り回った。
なんだか、会える気がしたから。

ほら、やっぱり、、会えた。

「りょ……す、け……？」

どこか虚ろなその背中が消えてしまいそうで怖くなって必死で追いかけて腕を掴んだ。

涼介は、泣いていた。

きっと何かあったのだろう。

それでもこいつが誰にも言えずに抱え込むことを俺は嫌という程知っている。

なんでも真摯に受け止めてしまうから、感情のどこかがキャパオーバーして壊れてしまうのだ。

「一人で泣かせてごめん」

それしか言葉が見つからずにぎゅっと抱き寄せる。

一気に俺の方に体重がかかってきたと思った時には涼介は優しい顔で寝息をたてていた。

「無理してんのかな…」

そんなことを思いながら涼介をおぶってマンションの一室、涼介の家を目指した。