デート日和 ページ10
｢かっちゃんおはよう！｣
｢…あァ？｣
現在朝の5時。
最近すっかりかっちゃんのおかげで(？)眠りが深い私は今日のデートが楽しみだった事もあり、パッチリと起きてしまっていた。
｢いいデート日和だよ〜！起きて〜！｣
むっくりとベットで起き上がり、未だベットで寝ている推しの腕を引っ張る。
私の時は無理やり起こしたくせに…！
それに、私はかっちゃんが居なくなった寂しさも(結局居てくれてたけど)知ってしまったし、いつ居なくなるか分からない恐怖の中目を覚ましたのだ。起きてすぐ隣に感じる体温にどれだけホッとした事か、あなたには分からないんでしょうね…
そんな事を思いながら、更に力を込めて腕を引っ張ってみる。するとー…
｢…るせェな｣
｢え｣
私の腕を引っ張られ、気づけば布団で仰向け状態。そして目の前に広がるのは…私の上に跨る推し。
｢………A、｣
そしてみるみる近づく推しの顔。
｢え………えっ！？ちょ、かっちゃ…｣
スー…スー…
｢……はぁっ！？｣
私の上にポスンと倒れ、すやすやとまた推しは寝てしまったのだった。
｢びっ……くりした…………｣
何にせよこんな抱きつかれてるような体制は中々無い。…まぁ、この世界に来てから更に推しは疲れているようにも見えるし…今はこの時間を堪能させてもらおう。
そして朝6時、再度寝てしまった私を鬼の形相で起こしたかっちゃんはさも当然かのように朝ごはんも作ってくれて、私たちは朝食を食べて家を出た。
朝の出来事は…ただかっちゃんも寝ぼけてただけだし、胸に秘めておく事にする。
｢は〜〜！かっちゃんとデートなんて夢みたい！｣
｢デートじゃねぇわクソが｣
｢はいはい！まーた照れちゃって！｣
｢あァ！？｣
着いたのは大きなデパート。
今日も今日とて機嫌が悪い推しを引っ張り、早速筋トレグッズを買いにお店へと向かった。
｢は〜…色々あんのねぇ…｣
ダンベルやらベンチやらマットやら、入ったことのないトレーニング器具専門店にはスポーツ漫画でよく見たことのあるものがずらりと並んでいた。
するとかっちゃんは色々見て吟味し始めた。しっくりくるものとか…あるのかな？
なんかマッチョな店員さんに｢君いい身体してるねぇ｣とか言われてるし……
何か欲しいのが見つかれば後で言ってもらおう。話してるみたいだし…ちょっとお店の外に出てよう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 285人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
恵理(プロフ) - リンゴさん» ありがとうございます！他のキャラ達とも早く絡ませたいので頑張ります！！ (2020年6月27日 23時) (
レス) id: caee0cbf6d (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - めっさよきですね！ちょっとケチャップ吐きすぎて辛いですっ！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年6月27日 22時) (レス) id: 106317acf4 (このIDを非表示/違反報告)
恵理(プロフ) - ぴぴさん» 私がされたい事をふんだんに詰めているので、共感して貰えるのは本当に嬉しいです！！ありがとうございます！ (2020年6月26日 14時) (レス) id: caee0cbf6d (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ(プロフ) - ｳｸﾞｰｰｰｯｯ…!!!にやけながら肩に手回してチャン付けはズルくないっすか…!!?!?!かっちゃんらしさが全面に出てて大好きです…!!! (2020年6月26日 8時) (レス) id: 909b62f354 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えり | 作成日時：2020年4月16日 21時
