顔面偏差値 ページ21
｢え…え、えーっと…｣
気づいたら勝己の部屋にいました！(多分外で私が寝てたから運ばれた)…とは、言えないよなぁ…
ここは無難に焦凍と同じ事言っておくか。
｢私もかっちゃ……勝己の忘れ物届けに来ただけだよ。なんか寝付けなくてすぐ起きちゃって！ほら、勝己も早起きだからそれなら渡しちゃおうかなって！！｣
我ながら良くもまぁペラペラと嘘が出るもんである。焦凍も焦凍で｢そうか｣と伝えてくる。疑問はあっても興味はないらしく、答えを聞いたので一応追求はしてこなさそうだ。
何となく気まずいので早くここを去ろうと｢じゃ！｣と扉から離れようとした時に、｢あ、おい｣と手を握られる。え…！？なに…！？
｢…そういや、お前名前｢ごちゃごちゃうっせーんだよA！とっとと帰れ…や…｣
扉をガチャン！と勢いよくあけて般若の様な顔の勝己、その音にビクッとなる私、その私の手を握り真顔な焦凍というこの奇妙な光景。
つかの間の沈黙後、口を開いたのは焦凍だった。
｢そうだ、Aだったな。｣
ハッ！となる焦凍も可愛いけども！なるほどね忘れてたから気になってたってだけね！天然ボーイが！！ちょっと期待しちゃったじゃん！期待するような事何も無いのに！！
｢おいコラ半分野郎…てめぇ人の部屋の前で何しとんだクソが…｣
すると勝己もまた問いただす。
｢ロビーに置いてあったぞ｣
そう焦凍が渡すのは…ノート？あぁ、授業の……にしても勝己がそんな大事なものロビーに置き忘れるなんて珍し｢切島に貸したやつじゃねェかクソが…！もう貸さねェ…！｣
あぁ…そういうこと…
｢なんだ、爆豪が置いてたんじゃないのか｣
｢あァ！？俺が忘れるなんて事ある訳ねェだろうが！｣
｢何キレてんだ？｣
｢キレてねェわクソが！！！！｣
あらあら、アニメで良く見る言い争いが私の目の前で始まってしまったわ。いや本当にささいなことでここまで言い争えるのもすごいわ。
はぁ、それにしてもこの2人ほんと………
｢…おい、大丈夫か？｣
すると目の前にイケメン焦凍のお顔。
｢ぎゃああ何事か！！｣
あまりに急な出来事だったので一瞬で後ずさりし距離をとる私。
｢何事…こっちのセリフだな。Aが俺と爆豪を見比べながらニヤけてたんだ。何か面白い事してたか？俺達｣
｢違う！！勝己も焦凍も本当に顔面偏差値高いなって！それだけ！ありがとう！！｣
｢…顔面…偏差値…？おい、爆豪どういう意味だ｣
｢俺に聞くな帰れ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 285人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
恵理(プロフ) - リンゴさん» ありがとうございます！他のキャラ達とも早く絡ませたいので頑張ります！！ (2020年6月27日 23時) (
レス) id: caee0cbf6d (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - めっさよきですね！ちょっとケチャップ吐きすぎて辛いですっ！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年6月27日 22時) (レス) id: 106317acf4 (このIDを非表示/違反報告)
恵理(プロフ) - ぴぴさん» 私がされたい事をふんだんに詰めているので、共感して貰えるのは本当に嬉しいです！！ありがとうございます！ (2020年6月26日 14時) (レス) id: caee0cbf6d (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ(プロフ) - ｳｸﾞｰｰｰｯｯ…!!!にやけながら肩に手回してチャン付けはズルくないっすか…!!?!?!かっちゃんらしさが全面に出てて大好きです…!!! (2020年6月26日 8時) (レス) id: 909b62f354 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えり | 作成日時：2020年4月16日 21時
