ただいま ページ15
数分経った頃、前から人影がゆらゆらと見える。
ドロドロに溶けた物を道に落としながらこちらに向かってくるのは紛れもない、トガヒミコだ。
何やら考え込みながら歩いてる様で、すぐ側で隠れている私たちに気付くことなくスタスタと前を通り過ぎていく。
そして、その後ろをまた何者かが走って追いかけてきている。
｢トガちゃーーーん！いたかぁ！？｣
手をブンブンと振りながら合流し、また一緒に歩き始めたのはトゥワイスだ。やはり、ヴィラン達でまたかっちゃんを攫う計画をたてていたらしい。
｢仁くん！いなかったよ〜おかしいねぇ、また弔くんに怒られちゃう〜｣
｢いやでもここに行けって言ったのは死柄木だから大丈夫だろ！最近ワープの調子悪いよなぁ｣
｢ほんとにねぇ〜あの子どこに行ったのかなぁ？｣
いつの間にやら着替えの終えているトガヒミコとトゥワイスはそのまま話ながら道の奥へと消えていった。
そしてまた息を潜め続ける事数分後、そろそろ限界なのかイライラした様子のかっちゃんが私を姫抱きしながらスタスタと出ていく。
｢ちょっとかっちゃん…！まだヴィランがいるかもしれな｢あー！？何分待ったと思っとんだ！もういねーよ！居ても殺す！｣
いやそれが出来ないから隠れてた訳で！！！
…まぁこのかっちゃんの声量があってもまたシーンとなる当たり、本当に今はもう周りに誰も居ない様だ。
｢ところで、これからどうしよっか。折角こっちの世界に来れた訳だけど。｣
｢俺のポケットにはスマホが戻ってた。とりあえず寮へ向かうからお前が操作しろ｣
｢お前…？ヤダかっちゃんまさか記憶がな｢あーーーうっせぇな！Aが操作しろやクソが！！！｣
時計を見ると21時を回っておりもう遅い、とにかく早く戻りたいのだろう。そしてこのやり取りがめんどくさいのであろう推しはしっかり名前を伝えてくれて、当然のように私も連れて行ってくれるようだ。
｢割と近い！あっち！｣
｢おぅ｣
とりあえずは一本道。マップを開きながら、私が指さす方向へと2人で向かった。
｢…ここが、皆が住んでる寮…！｣
当然だがアニメや漫画でみたままのその光景にジーンと感動し瞳がうるむ。ここであのキャラ達がこんな会話してたな…なんて思えるくらいには私にも勝手に思い入れのある場所である。
そしてそんな私を見てかっちゃんが鼻で笑ってくる。
｢ハッ、泣き虫が｣
｢またそんな意地悪な…しょうがないじゃん！私もよく見てた所だし思い入れあるんだもん！｣
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恵理(プロフ) - リンゴさん» ありがとうございます！他のキャラ達とも早く絡ませたいので頑張ります！！ (2020年6月27日 23時) (
レス) id: caee0cbf6d (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - めっさよきですね！ちょっとケチャップ吐きすぎて辛いですっ！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年6月27日 22時) (レス) id: 106317acf4 (このIDを非表示/違反報告)
恵理(プロフ) - ぴぴさん» 私がされたい事をふんだんに詰めているので、共感して貰えるのは本当に嬉しいです！！ありがとうございます！ (2020年6月26日 14時) (レス) id: caee0cbf6d (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ(プロフ) - ｳｸﾞｰｰｰｯｯ…!!!にやけながら肩に手回してチャン付けはズルくないっすか…!!?!?!かっちゃんらしさが全面に出てて大好きです…!!! (2020年6月26日 8時) (レス) id: 909b62f354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えり | 作成日時：2020年4月16日 21時
