さよなら ページ13
担いでもらう恥ずかしさに耐えられず、私があまりにもうるさいので結局おんぶにしてもらい、家まで運ばれた。
｢…重かったよね？ごめん｣
｢あ？これくらい余裕だわ舐めとんのか｣
いや舐めてはないけど…！かっちゃんにとっては対抗心の返答なんだろうけど、好きな人に軽いって言われてるみたいで嬉しい…
かっちゃんが帰れるかもと思ってとりあえず早々に帰って来たが、結局帰り方は分からないんだよね…
うーん、と悩んでいると不意にかっちゃんが後ろから声をかけてきた。
｢…風呂、入んぞ｣
｢へっ｣
風呂…！？え！？一緒に！？やだ何その美味しい展開…！！！
色々な妄想を経てボッと一気に赤面する私を見たかっちゃんは怪訝な顔をした後にやけながら肩に腕を回してきた。
｢…何想像してるかすぐ予想つくなてめェは…風呂から来たから風呂から帰れんじゃねーかと思っただけなんですけどねェ、Aチャン？
｣
あ、あー…！そういうことか！たしかにかっちゃんが来たのはうちのお風呂を沸かした時のモヤの中だ。
そうと決まれば早速お風呂を沸かし、私達はリビングでお茶でも飲みながら待つ事にした。
ピー……
20分程経っただろうか。お風呂場から音が聞こえてきた。
…ということはもう沸いたのだ。何となくいつもより早く感じてしまう。
2人でちらりとお風呂場を除くと、たしかに白いモヤが出ているが……昨日までとは違う、黒も混じった様な色が見える。
｢ハッ、やっぱりかよ｣
そう言うかっちゃんをちらりと見ると悪人面で笑ってる。…そりゃ、元の世界に戻れるんだもん、嬉しいに決まってるか…
私は明日からまた1人の生活か…
いや…私こそ前の生活に戻るだけ、頭では分かっている、のに…
｢…やだ、行かないで｣
勝手に涙が頬を伝う。そんな私の姿を見て１回ため息を付いた推し。
するとー…
グイッと腕を引っ張られ、気づいたらかっちゃんの胸の中。
｢…世話ンなったな、A｣
ビックリするくらい優しい声が耳元から聞こえたかと思うと、パッとまた離された。その瞬間、また黒いモヤでかっちゃんがどんどん覆われる。
ー今なら死柄木達に目の前で攫われた時のデクの心境がよく分かる。不安だ。もしワープゲート先が死柄木が待つ場所だったら…？そう考えただけでゾワッと身体が震える。
すると、突然頭の奥でキィーン…と金属音の様な音が聞こえてきた。
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恵理(プロフ) - リンゴさん» ありがとうございます！他のキャラ達とも早く絡ませたいので頑張ります！！ (2020年6月27日 23時) (
レス) id: caee0cbf6d (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - めっさよきですね！ちょっとケチャップ吐きすぎて辛いですっ！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年6月27日 22時) (レス) id: 106317acf4 (このIDを非表示/違反報告)
恵理(プロフ) - ぴぴさん» 私がされたい事をふんだんに詰めているので、共感して貰えるのは本当に嬉しいです！！ありがとうございます！ (2020年6月26日 14時) (レス) id: caee0cbf6d (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ(プロフ) - ｳｸﾞｰｰｰｯｯ…!!!にやけながら肩に手回してチャン付けはズルくないっすか…!!?!?!かっちゃんらしさが全面に出てて大好きです…!!! (2020年6月26日 8時) (レス) id: 909b62f354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えり | 作成日時：2020年4月16日 21時
