【ﾊｲｷｭｰ!!】短編集 (ページ3)

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｢…達？え？俺も？｣

｢当たり前じゃん！部活後なんてもう遅い時間なんだし、1人じゃ危ないでしょ！｣

ワイワイ話してると、さすがに気になるのか後ろで自主練習していた倖児も近づいてきた。

｢…優何してんの、そろそろコーチ来るよ｣

｢あ、じゃあ私ももう行くわ。また後でね、A！お邪魔しました〜｣

またヒラヒラ手を振る美華に、手を振り返す私と大将くん。
すると、いきなり頭にズシッと重みが走る。

｢…ちょっと、重いんですけど｣

｢良い肘置きがあったからつい｣

｢私は肘置きじゃない！！！｣

そう、私達はいつもこんな感じ。私は初めての彼氏なんだから比べようがないんだけど、美華ちゃん達を見ていると正直カップルっぽくないと思う。誕生日だってこんなギリギリに知っちゃったし。

思えばなんで付き合えたのかも分からない…最初は無気力な人だなぁと思ってた。
でもスラッと長身を生かした上手なジャンプサーブを見た時とか、点が入った時には分かりづらいけど嬉しそうな表情をしててそれが可愛かったりとか…そんな姿にどんどん惹かれていって気づけば告白してた。倖児にとって私はただのマネージャー、振られると思ってたのにアッサリOK出したのには驚いたものだ。

…なんて考えていると、何やら上から視線を感じる。

｢…倖児、そんなに見ても何もないよ｣

｢さっき何の話してたの｣

未だに肘を置かれながら話される。まずい、美華ちゃんもなんかサプライズにしてくれてるしバレないようにしなきゃ…

｢…なんでもないよ〜？｣

｢また後でって言ってたけど…山架さんと今日どっか行くの？｣

｢えっ、あ、そう！そうなの！今日は美華ちゃんと寄る所あるから倖児先帰ってて大丈夫！｣

｢…………分かった｣

なんだか怪しまれつつコーチが来た事もあり、スっと離れる倖児。私も部活に集中するべく、コーチの元へ行った。

｢ありがとうございました！！｣

部活も終わり、帰り支度をする私達。

1番に着替え終わった私は校門で大将くんと美華ちゃんを待っていた。

すると、着替え終わった大将くんが走って私の元へやってきた。

｢Aちゃん！今美華ちゃんからLINE来て、急に熱出ちゃったみたいで来れないって…｣

｢ええ！？熱！？大変じゃん…！お見舞い行かなきゃ…！｣

｢いや、それがもう家族も帰ってるから大丈夫でむしろうつるから来るなって…｣

｢…またそれは美華ちゃんらしい…｣