【名探偵コナン】降谷さんが好きすぎて辛い【トリップ】

(10)新一くんとお話 ページ10

「なるほど……ま、まだ色々疑問ではあるけどとりあえずお姉さんが敵じゃない事が分かって良かったよ。なーんか怪しいんだけど抜けてるというか……敵に見えねーっつうか。」

「ねえ待って、新一くんは人を馬鹿にするのが得意なの？お姉さん25歳なんだよ、敬ってくれていいんだよ？？」

コナンくんの顔から新一くんになってるのが、素を見せてくれてるなーなんて考えちゃって嬉しくて、馬鹿にされてるけど顔は喜んでいる私。

「そう言われても25歳に見えないよ……
蘭姉ちゃんや園子姉ちゃんに混じってたら絶対高校生に見られると思うよ。あとなんでそんな顔緩んでるの。」

「顔は緩むよ！だって、新一くんだよ！(？)……コナンくんも好きだけど、私工藤新一大好きなの」

「はっ！？」

「え？」

一瞬こちらを見て少し顔が赤くなったかと思うとそっぽを向いて「そうかよ」というコナンくん。いやいや可愛すぎるだろ待って……。
あの、蘭ちゃんいるしそういう意味で言ったんじゃないんだ！いや、好きだよ？キャラ的に！漫画の大ファン的な意味で！！！

「は〜コナンきゅんかわいい」

こんなに可愛い反応をして貰ったんだ。写真撮っとくか。
即座にスマホを出し、新品同様の何も無い画像フォルダに追加されるコナンくん。

「あっ！？今撮った！？消して！！今すぐ消して！！！」

シャッター音に気付き、私のスマホを取り上げようとジャンプするコナンくん。しかし身体は小さな１年生……いくら私が女と言っても彼の身長よりかは遥かに大きいので届くはずもない。

「嫌ですぅーいつまでたっても私の事名前で呼んでくれないしお姉さん怒ってます！…勿論変な事に使わないから！」

ぴょんぴょんとジャンプし、私が高い位置で持つスマホを狙うコナンくん。
その気になれば速攻取れるだろうけど、その気にならないところが彼なりの優しさというのだろうか。

「……盗撮」

「かわいいコナンくんがわるい」

息をきらしてこちらをキッと睨んでくるコナンくん。
うーん、新一くんなら少しは怖いのかもしれないけど今の格好でやっても可愛いだけなんだよなあ……

クスクス笑う私をムスッとした目で見るコナン。
他愛のないやりとりをしているうちに、毛利探偵事務所に着いたのであった。

「じゃあねコナンくん！猫かぶりはしなくてもいいけど私の事はちゃんと名前で呼んでねー！」

手をブンブン振って伝えると、コナンくんは「へいへい…A姉ちゃん」とフッと笑って階段を上がっていった。

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