【名探偵コナン】降谷さんが好きすぎて辛い【トリップ】

(49)想いの強さ ページ49

｢お…きやさん…｣

なんつータイミング！！！いやむしろここまで来たらわざとじゃない？？大丈夫？？盗聴器とかつけられてない？？

｢…ちょっと距離が近くないですか、安室さん｣

ペタペタと身体をさわって何も仕掛けられてないか確かめる私をよそに、顔は笑っているが全く明るくない声色で沖矢さんが近づいてきて、私の肩を触っていた安室さんの手を払い財布を渡される。

｢…ただのスキンシップですよ。それより沖矢さん、Aさんのこの首の痕…どうしたんですか？変な虫がついてるみたいですけど｣

｢さぁ……僕にはなんとも……その痕よりも僕にはまた別の虫がついてると思いますけど…｣


バチバチと火花が聞こえてきそうなくらいお互い微笑みながら言い合っている……
オロオロした私に気づいたのか、｢…場所、変えましょう。Aさん、掃除の続きお願いします｣と安室さんは沖矢さんを呼び外に出てしまった。






｢あの白々しい態度はなんなんですか？あの痕、あなたがつけたんでしょう？沖矢さん。Aさんの態度を見ればすぐ分かります｣

｢……だったらなんだと言うんですか？｣

｢なっ…！！｣

沖矢の飄々とした態度と台詞にカッとなり、胸ぐらを掴んで詰め寄る安室。

｢安室さんには関係無いことですよ。むしろAさんからの好意を跳ね除けたのは安室さんじゃないですか？貴方が絡むとAはいつも泣いている。知ってますよね？｣

沖矢の言葉を聞き悔しそうに顔を歪ませる安室。…確かに、そうだ。僕はあの子を泣かせてばかりで………

｢…………｣

胸ぐら掴んでいた手を離し脱力する安室に再度伝える沖矢。

｢………随分と弱気なんですね。その状態ではAの気持ちに応える所か守る事も出来ないんじゃないですか？｣

｢そんな事…貴方に関係無い！！｣

沖矢の顔を遮りドン！と壁に手をつく安室。

｢物に当たるなんて安室さんらしくないですよ。…Aが心配そうにこちらを見てますので、またこの話は日を改めましょう｣

そう伝えて去ってく沖矢を悔しそうに見ながらも、先程の壁への音に怯えているのかオロオロした様子のAを見てポアロへと戻っていった。





しーん…………


な、何があったのかな………
壁にすごい音聞こえたし、壁ドンしたのは分かるんだけど…話し合いの内容が気になる…！
沖矢さんもいつの間にか帰ってるし、安室さんはなんか機嫌悪そうだし…
一気に気まずい〜〜〜！！！梓さん早く来て〜〜〜！！

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