(34)胸のときめき ページ34
生で…聞いてしまった!!!このセリフを聞くために映画館に行ったと言っても過言ではないこのセリフを…!!!!あっダメだやっぱこれ生で聞いちゃいけないやつだ感極まるわ!!!!
でもダメだと思ってると出てきてしまうもので、この世界では最早安定と言っていいくらいに私は
…号泣してしまった。
「…っぅわぁぁぁああん!!ありがとうございますぅぅうう…」
少しの沈黙があったかと思えば急にボロボロと泣き出してしまった私。降谷さんもぎょっとしながらも急いでハンカチを渡してくれた。
そして着いた工藤邸。しかし、降谷さんが「そんな顔では帰せない」と一旦手前で止まり、私が落ち着くまで静かに隣で待ってくれていた。
「………落ち着いたか?」
「う……っずびばぜん………この世界に来てから涙腺崩壊してるんです…大好きすぎる人に会うと人ってこうなっちゃうんですかね…?」
やっと止まった涙。えへへ…と照れくさそうに笑いながらハンカチを渡そうと降谷さんに向き合った瞬間ー…
私の視界が白く染まった。
それが降谷さんのYシャツの色だと気づくのは、数秒の沈黙の後だった。
「…………え、ふ、ふふりゅやさん…!?」
いきなりの事で気が動転して噛んでしまったが、何が起こっているのかやっと分かった。
…降谷さんに、抱きしめられて、いる。
「なんで…?」
素朴な私の疑問に、降谷さんは一層力を入れて私を抱きしめて言った。
「すまない…もう少し、このまま…」
「…は、い……」
ドクン、ドクンと心臓の音がする。音が大きすぎて最早私か降谷さんかどちらの音なのかも分からない。
…抱きしめられたまま何分が経過しただろうか。実際にはそんなに長い時間経っていないだろうが、相手が相手なのだ。すごく緊張してるから時間がとても長く感じる…
そして、する…っと不意に降谷が腕を放したかと思うとほんのり赤くなりながら頭を抱えて声を発した。
「悪い………俺も疲れてるのかな……その、君があまりにも純粋に、直球に伝えてくるもんだから。」
言葉の意味がいまいち分からずポカンとした私を見て、「うーん…要するに、」と降谷は頭を描きながら
「君を愛しいと思った」
と目を逸らしながら言われた。
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恵理(プロフ) - 月下美人さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!頑張ります! (2019年5月7日 0時) (レス) id: cec242f8ad (このIDを非表示/違反報告)
月下美人(プロフ) - 続きが凄く気になります,完結まで連載お願い致しますm(_ _)m (2019年4月2日 20時) (レス) id: 78469eaf26 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 零☆景光@低浮上さん» キス大好きマンなもので…(笑)嬉しいコメントありがとうございます!今後もネタが浮かび次第書きますー! (2018年10月12日 23時) (レス) id: cec242f8ad (このIDを非表示/違反報告)
零☆景光@低浮上(プロフ) - あばばばばばばば降谷しゃんと赤井しゃんにキスとかああああああ(挙動不審)簡単にトリップのことを口走っちゃう夢主も可愛いw更新頑張ってください! (2018年10月11日 23時) (レス) id: f8490d473d (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - ソフランさん» あっ確かに…!(笑)住所に注目してほしくて書いたつもりが普通に矛盾してました!!直してきますありがとうございます(*´ω`*) (2018年8月8日 16時) (レス) id: cec242f8ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えり | 作成日時:2016年8月27日 2時