【ヒロアカ】死柄木弔の忠犬６ (ページ20)

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番外編ページ20

　
　
長らく主と弔さんのまともな会話がないので気分転換に書いてみたものです。
せっかくなので載せさせてください！

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「守る守るって言うけどさぁ、もし俺が先に死んだらどうすんの」

なんの脈絡もなく、私にとっては冗談でも想像したくないことを言い出した弔さんに思わず顔を顰めてしまった。

「やめてくださいよなんですか急に…」

「もしもの話だよ、もしもの」

その様子を見るに本当に深い意味はなかったようで、傍らでスマホをいじりながらそう言われた。
まぁ、たしかに私たちは一般人より死に近い生活をしているしその時はいつ来るかわからない。
実際、マグ姉のときでそれは痛いほど思い知った。

とはいえ私は自分の命に代えてでも弔さんをお守りすると誓った身。
弔さんが死んでしまったとしたらそれはつまり私が守りきれなかったということだろう。
そんなことがあったら不甲斐ないどころの騒ぎじゃない、主をみすみす死なせてしまって私1人のうのうと生きることなんてまさに生き恥晒しだ。

「…切腹、ですかね」

「いつの時代だよ」

真剣に考えて真面目に答えたのに、弔さんには鼻で笑われてしまった。
まぁもし本当にそんなことがあれば自害する他ない、弔さんのいない世界で生きている意味などないのだから。
それならせめて主を守りきれなかった自分への罰として切腹しよう。
スピナーさんなら介錯してくれるだろうか。

「じゃあ俺がお前を引っ張って地獄へ道連れにしてやるよ」

悪そうな愉快そうな笑みを浮かべてそう言われるが私としては望むところだ。
だいたいハナから天国に行けるなんて思ってもない。
それに罪を犯した者同士みんな揃って地獄に行けば死んでもまた連合のみんなと会えるじゃないか。
そう言うと弔さんは渇いた笑い声をあげた。

「それなら地獄で敵連合再結成だ」

「わぁ！いいですね、それ！」
　
　
　