【ヒロアカ】死柄木弔の忠犬５ (ページ47)

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地下生活が始まって一週間、ようやく下準備は整った。
ミスターが掘り進めてくれたおかげで地下空間は超広大、その空間をギガントマキアのコピーたち数十人が埋め尽くしていた。
さらに地下空間の入り口から遠く離れた場所に出口を作り、アジトの周辺に広がる森の中に出ることができるようにもなった。
とは言ってもこの出口を使うのはもっぱら荼毘さんで、度々変装して地上に出ては彼は彼で個人的な調査を自由に進めているようだ。

それにしてもこの景色は壮観だ。
非戦闘時で巨大化してはいないとはいえマキアは十分常人離れした体格をしている。
大男が立ち並ぶ姿を見て、もう後戻りはできないと再認識した。
トゥワイスさんの個性の弱点らしい弱点といえばコピーの耐久性、それに対してマキアの異常なまでの耐久力はまさにうってつけだ。
通常成人男性のHPが100として、70を下回るとコピーの耐久上限に引っかかりその時点で崩れてしまうとする。
マキアの場合基礎HPが100000000あるので同じ3割のダメージでも70000000まで削らないと耐久上限には届かないためまず倒すことは不可能だ、それもこの数。
一度作ってしまった以上もうこいつらを簡単に消すことはできないだろう、それこそ全てを壊すまで。
ヒーローの襲撃と共にトゥワイスさんには弔さんを作ってもらい、その声で一言マキアに指示を出して貰えばヒーローなどひとたまりもない。

そしてここからは予想だが、超常解放戦線の11万という数字に対抗するだけの戦力を動員してヒーローたちは奇襲を仕掛けてくるはず。
過去の神野の例を見るに奴らは連合に対しトップヒーローたちの手を煩わせることも厭わない。
実際、スパイをNo.2ヒーローに任せるくらいだ。
つまり奇襲にやって来るヒーローたちにはエンデヴァーをはじめこの国の主戦力となるヒーローたちが参戦するだろう。
その主戦力たちをマキアの群れで一掃するのも流石に一筋縄ではいかないだろうが、最悪耐久戦に持ち込んでしまえばこちらのものだ。
さらにこちらには民間人という名の人質が大勢いる。
こうして国の主力ヒーローたちを潰してしまえばこの国は間違いなく混乱に陥り治安は乱れヒーロー側も体制を整えるのに時間を要する。
そうこうしている間に弔さんが目覚めればあとは彼の思うまま。
これが私の考えた計画の全容だ。
　
　
　