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「…がはっ、…ぅ」
「…もうやめにしよう」
電撃を食らって倒れ込んだ瞬間気を失いかけたがなんとか堪えた。
ゆっくりと目線だけ上に向けると緑谷くんが目の前に立っているのがわかるけど、逆光でその表情はよく見えない。
「君のしたことは許されない。…けど罪を償ってまたやり直そう」
やり直そう、なんて簡単に言ってくれる。
私がこの手でどれだけの人の命を終わらせてきたか知らないからそんなことが言えるのだ。
「先生たちはまだか？」
「郊外で待機してもらってるはずだからもうじき来るはず」
「まず被害状況と怪我人の誘導を…」
梅雨ちゃんの長い舌を体に巻きつけられて拘束される。
避難した民間人たちの視線が痛い。
いやそんなことよりこの体ももう限界だ。
「…つゆちゃん」
この呼び名、友達じゃないと呼んじゃダメなんだっけ。
今の私はもう友達じゃないから応えてくれないかなあと思ったけど、彼女は何も言わずにこちらを見てくれた。
「罪を…犯してる自覚は、あるんだよ」
「…喋らないで。あなた酷い怪我なのよ」
こんなことしてもまだ私の心配をしてくれるなんて。
でも本当に、私は自分の行いが世間から認めらないことはわかってるの。
「地獄にいく…覚悟も、できて…る」
私の夢を叶えるために犠牲にした命に何も思ってないわけでもない。
でもそれ以上にあの人が大事なのだ。
罰も償いも甘んじて受け入れよう、でも
「でも……まだ、終われないの」
今はまだその時じゃない。
弔さんが夢を叶えるその日まで、私はまだ終わるわけにはいかない。
どろり、体が溶け出した。
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さかさま(プロフ) - 音西旱さん» コメントありがとうございます。う、嬉しすぎます…；；とても励みになるお言葉です！これからも楽しんでいただけるよう頑張ります！！ (2022年2月13日 0時) (
レス) id: 3d4d7cceda (このIDを非表示/違反報告)
音西旱(プロフ) - いつも楽しく読んでます。一言、神です。毎日更新が楽しみで楽しみです！主さんのペースで更新頑張ってください。陰ながら応援しております！！本当に好きです！！！最高かよ✩°｡ ⸜(* ॑ ॑* )⸝☪︎⋆｡˚✩ (2022年2月12日 0時) (レス) @page37 id: fd93f8e697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかさま | 作成日時：2022年1月15日 6時
