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「つまり何、お前が18になるまで待てってか？」
「…まぁ、そういうことになります？」
「無理。耐えられない。抱かせろ」
あまりに直接的な言葉にあらぬ妄想をしてしまって顔面に再び熱が込み上げてくる。
よく恥ずかしげもなくそんなことを言えるものだ。
なんとか夜の街にたどり着く前に踵を返すことに成功したけど、案の定弔さんの機嫌を損ねてしまった。
「つーか同意の上ならグレーだろ。次は嫌だとは言わせねぇからな」
「別に嫌だったわけじゃ…」
本当に嫌だったわけじゃない。
ただ心の準備ができていない、勇気が足りないのだ。
漠然としたイメージでしかないがそういう行為ってつまり、裸の異性同士がベッドで抱きしめ合ってそれから…
「…っ！」
そこまで想像して恥ずかしさで身悶える。
我ながら中学生並の想像力でしかないが、そこを私と弔さんに置き換えたら想像だけですでに無理だ。
そもそも同居していた頃だって弔さんの上半身すら直視できなかったのだから。
…だって格好いいんだもん、仕方ない。
トガちゃん風に言うならキュンとするってやつだ。
想像だけでもこの有り様なのに実際になんて、きっとあまりの羞恥で憤死してしまう。
「そ、それにさっき初めてち、ちゅぅしたばっかりじゃないですか…」
私からすれば人生で初めての、いわゆるファーストキス。
キスって単語すら口にするのが恥ずかしくて擬音で誤魔化してみたもののこっちの方が子供じみてて恥ずかしいかもと後悔した。
案の定弔さんには少し笑われた。
「まぁキスだけで脚ガクガクのやつにはまだ早いか」
そう言う弔さんは気づけばすっかりいつもの調子。
さっきまでの余裕がなさそうな弔さんの顔が脳裏に過ぎって、あれはあれでまた見てみたいかもと素直に思った。
いつも余裕綽々で大人な弔さんでもあんな風になることがあるだなんて。
そして彼がそんな姿を見せるのはきっと私だけ。
「…おい、散々人を生殺しにしておいてなに笑ってんだ」
「なんでもありませんっ！」
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さかさま(プロフ) - 音西旱さん» コメントありがとうございます。う、嬉しすぎます…；；とても励みになるお言葉です！これからも楽しんでいただけるよう頑張ります！！ (2022年2月13日 0時) (
レス) id: 3d4d7cceda (このIDを非表示/違反報告)
音西旱(プロフ) - いつも楽しく読んでます。一言、神です。毎日更新が楽しみで楽しみです！主さんのペースで更新頑張ってください。陰ながら応援しております！！本当に好きです！！！最高かよ✩°｡ ⸜(* ॑ ॑* )⸝☪︎⋆｡˚✩ (2022年2月12日 0時) (レス) @page37 id: fd93f8e697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかさま | 作成日時：2022年1月15日 6時
