116 ページ20
弔さんのリーダーらしい姿に私は呆気にとられていた。
いつも部屋に引きこもってゲームして身の回りのことすら疎かにしがちなあの弔さんが、ヤクザ相手にも臆さずに淡々と取り引きをしている。
よくよく考えればあの個性派揃いの敵連合をまとめるリーダーなんだよなこの人。共に暮らしている以上プライベートな面を見ることが多かったのでギャップを感じてしまい素直に惚れ直した。
「お前の言ってた"計画"、その内容を聞かせろ」
きた、本命だ。
弔さんが死穢八斎會に再び連絡を取った理由。この計画次第で今後の連合の動きも決まる。
息を呑んだその時、白いローブの男の気配が変わった。
先ほどから柔らかな物腰でこちらに接しているオーバーホールに敵意は感じない。けれどこの白いローブの男はそうではないようだ。
背後からの明らかな敵意に反射的に腰に携えた刀の柄に触れる。
ヒヨるな、堂々と。
「尤も…＿＿」
弔さんがコートの懐に手を入れた瞬間、
私の動体視力は白いローブの男が取り出した拳銃を見逃さなかった。
「っ！」
「…銃を下ろしてください」
弔さんの頭に突きつけられた拳銃。
そして拳銃を持つ男の右手首に添えた鈍く光る刃。
拳銃なんて初めて見た。でも大丈夫、手は震えてない。やっぱり不思議と怖くない。
弔さんを守るためなら、この手を汚すことは厭わない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 379人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さかさま(プロフ) - 音西旱さん» コメントありがとうございます。う、嬉しすぎます…；；とても励みになるお言葉です！これからも楽しんでいただけるよう頑張ります！！ (2022年2月13日 0時) (
レス) id: 3d4d7cceda (このIDを非表示/違反報告)
音西旱(プロフ) - いつも楽しく読んでます。一言、神です。毎日更新が楽しみで楽しみです！主さんのペースで更新頑張ってください。陰ながら応援しております！！本当に好きです！！！最高かよ✩°｡ ⸜(* ॑ ॑* )⸝☪︎⋆｡˚✩ (2022年2月12日 0時) (レス) @page37 id: fd93f8e697 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さかさま | 作成日時：2022年1月15日 6時
