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真顔で何を言い出すかと思えば。
落ち着くやつと言われても頭に浮かんだのは一つしかなくて、間違ってたら恥ずかしいなと思いつつ両腕を広げた。
「これですか？」
「そう」
よかった合ってた。一緒に寝た時にも抱きしめられたしどうやら死柄木さんはハグがお好きのようだ。
そのまま私を包むように死柄木さんの長い腕が背中に回される。身長が高い死柄木さんは私に覆いかぶさるようにして抱きしめたかと思うと、深くため息をついて体の力が抜けていった。少し重たい。
「落ち着きました？」
無言でこくりと頷く死柄木さん。私としては少し気恥ずかしいけど彼が落ち着いたならよかった。
頷いたきり動かない死柄木さんの背中をぽんぽんとしばらく撫でていると、もそりと顔を上げた彼に至近距離で見下ろされる。
「…なんですか？」
じっと見つめたまま何も言わない彼。目が合ったままの沈黙が気まずくてそう問いかけるも無視されて再び抱きしめられた。
いまの死柄木さんは読めないな、なんて思いつつふぅっと軽く息を吐くと背中に回された手に少し力が入った気がした。
「どこにもいかないで」
普段だったら聞き返してしまいそうなほどの微かな声。けれど今この至近距離ではハッキリと聞こえた、彼の悲痛な思い。
あまりにも弱々しくて消えてしまいそうな声に胸が締め付けられた。
「大丈夫です」
何が大丈夫なのかはわからない。1秒後だって、未来は何が起こるかなんてわからないのだから。
けれど私は彼を安心させたい一心で、気づけば声に出ていた。
「私はずっとそばにいます」
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さかさま(プロフ) - レナさん» 荼毘の長男属性を書きたすぎて…！その後の2人の暴言の応酬も個人的にお気に入りです！細かい言葉選びまで注目してくださって嬉しいです！コメントありがとうございました！！ (2023年1月7日 19時) (
レス) id: b42d64db62 (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 初めまして！レナです！この作品凄く好きです！夢主が“おひげ”って言ってるのも可愛いですし、茶毘の“オニーチャン”のシーンはツボにハマリました！これからも頑張って下さい！長文失礼しました！ (2023年1月6日 22時) (レス) @page47 id: 9c53f1b813 (このIDを非表示/違反報告)
さかさま(プロフ) - シュウさん» とても嬉しいです；；ありがとうございます！こちらこそ今後ともお楽しみいただけると幸いです！楽しんでいただけるように頑張ります٩( 'ω' )و (2022年1月8日 1時) (レス) id: 93aeaedad7 (このIDを非表示/違反報告)
シュウ(プロフ) - おすすめで見つけて余りにも面白くて一気に読んでしまいました…！これからも更新楽しみにしています！作者様のペースで頑張ってください、応援しています٩( ᐛ )و (2022年1月7日 22時) (レス) id: c0e764e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかさま | 作成日時：2021年12月31日 11時
